推しの誕生日が終わった。

　今年は日付が変わった0時から24時間配信。ずっと声が聞けて、色んな話をしてくれて、幸せな一日だった。

　ちょっとした祭壇も作った。ケーキもドーナツも私が食べたいだけだったが、思ったよりも可愛くできて楽しかった。

　彼にとって、デビューしてから6度目の誕生日。私が祝うのは恐らく4度目。

　叶くん、誕生日おめでとう。
　やさしいあなたが生まれた7月7日という日が、私はどんな日よりも大好きです。

　この数年で色々なことが変わった。当たり前のように毎日観ていた配信は毎日ではなくなったし、10時間や20時間の長時間配信も今までよりかなり減った。
　多分私が応援し始めた頃の3倍以上の登録者がいるけれど、そうやって増えただけ、離れていったリスナーも数多く居たんだろうな、と思う。考えれば考えるほどいつも悔しかった。

　同担はあまり得意じゃないけれど、みんなに愛されていて欲しかったから。

　だから、「人は変わるもの」と何気なく口にするその優しさに何度も救われている。本当は誰よりも色んなことを考えているのに、なんでもないような顔でいつも笑っていてくれるその優しさに、いつも、助けられている。

　誕生日の少し前、恐らく同担だったと思われるとあるTwitterアカウントが暴れているのを見た。人間性がどうとか、大人としてどうとか、「私は今までこんな人を推していたんだ…」みたいな、内容自体は正直お門違いな批判ではあったけど、本人が見たらきっと悲しい気持ちになるだろうな、と思うような内容のツイートだった。

　活動者だって人間だ。私たちが築いているのは人間関係だ。リスナーはお客様じゃない。理想のサービスが提供されないからといって、汚い言葉で文句を言っていい存在なんかじゃない。

　久しぶりにそういう酷い言葉を見て、これを見たら傷つかないだろうかとか、どうやったら本人の目に入らなくなるんだろうとか、色んなことを考えて、でも何もできなくて、悔しかった。

　そんな中で始まった誕生日配信。例の元同担のアカウントはやっぱり目に入っていたみたいだったけど、叶くんは「エゴサは9割がプラスの言葉だから楽しいよ」と話してくれた。
　私たちもパブサをする。「叶」という名前で検索をしては、マイナスな言葉に心を痛める日もある。それはきっと叶くんも同じなんだろうけど、ちゃんと大丈夫だからとこちらに教えてくれることで、私たちはまた安心してあなたを応援していられる。

　叶くんが嫌な思いをすることなく、楽しく活動ができて健やかに生きていられること。それが私にとって一番の幸せだから、こちらを安心させようと言葉を選んでくれる優しさにずっと感謝しています。

　もちろん、心配することなんてないのが一番なんだけど。

　24時間の配信を終えて、「楽しかった」「幸せだった」と言っている声を聴きながら、涙が止まらなかった。

　叶くんにとって、私たちの前でゲームをすること、私たちと関わることがずっと楽しいことであり続けるなら、そんなにも幸せなことはない。
　ずっと幸せでいてね。叶くんが幸せでいてくれたら、きっと私も幸せでいられます。

　次の誕生日、あなたは、わたしは、どんな姿でいるんだろうね。

　4年も応援してきても、まだまだ知らないことが山ほどある。去年の誕生日から数えたこの1年で知った分と同じだけ、次の1年も新しい一面が見られるんだろうな。

　初めてあなたのダンスを見た日。明らかに上手くなった歌を聴いた日。どんどん色んなことにチャレンジしていく姿にずっと元気をもらっていました。

　「向き、不向きよりも、ひたむきに」
　私の座右の銘。叶くんが教えてくれた言葉。

　向き不向きを気にして色んなことを諦めてきた私は今、その言葉に背中を押されて、叶くんと同じように、人を楽しませる仕事で頑張っている。
　大きな夢だった。絶対になれないと思っていたし、自信なんてもちろんなかった。それでも夢への一歩を踏み出せたのは叶くんのおかげだったし、この仕事をしていく中でもっともっと頑張りたいと思って、自分には向いていないと思っていたダンスにも挑戦するようになった。
　みんなの喜ぶ顔を見る幸せを知って、叶くんもこんな気持ちだったのかな、と思ったりしています。

　私の人生を変えてくれてありがとう。

　叶くんが沢山の人に愛されていることを実感できた、素敵な誕生日だった。
　もちろん叶くんだって完璧じゃないし、見ていて不安になるような出来事がないわけじゃないけれど、そんな人間味も含めて全部が叶くんという人の魅力で、そういうところも愛される所以なんだなと思ったりする。

　きっとこれからも迷う日は来る。私にも、叶くんにも。
　だけど私は、これからもずっとあなたのことを好きでいたいと思いました。好きでいられると思いました。

　思い出すたびに嬉しくなるようなこの気持ちを私にくれるのは、私を幸せにし続けてくれるのは、これからも絶対叶くんだし、叶くんがいいです。

　生まれてきてくれてありがとう。
　この世に生きていてくれてありがとう。

　やさしいあなたが、あなたにやさしい世界で健やかに生きていけますように。