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外国で暮らすということ

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中南米の国ベリーズに暮らしていたKenと、東南アジアの国ベトナムに暮らすShinによるエッセイ。
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外国で暮らすということ-Ken-

外国で暮らすということ-Ken-

「暮らすんだ」という覚悟で行く外国はあらゆる意味でただの旅行とは見えかたが違ってくる気がする。お札の色がいささか派手だったり、窓ガラスが割れた車が普通に走っていたり、周囲には日本人が自分だけだったり、そういう些細な違いは全てひっくるめて日常にフォルダリングされていく。だってそんなものにいちいち驚いていたら身がもたないから。

その過程はある意味で好奇心の磨耗とも呼べるかもしれない。違うというこ

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外国で暮らすということ-Shin-

外国で暮らすということ-Shin-

オフコース「夏の終り」にこんな歌詞がある。

"夏は冬に憧れて 冬は夏に帰りたい"

初っ端から引用がオフコースだったりすると、なんだかやけに感傷的な文章みたくなってしまいそうだけど、特にそういった意図はない。

日本(母国)で暮らすことと、外国で暮らすことの関係性にそのまま当てはまる気がするって話である。

ちなみに、「旅するように生きる」、とかいう平成ヒッピーみたいなフレーズはあまり好きじゃ

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