僕はずっと、誰かと一緒だった気がする。


昔見て泣いたラーメンズの、「銀河鉄道の夜のような夜」を観た午後。

今日はなんだか気分が重く、外出予定があったのに強めの抗うつ薬を飲んだらヘロヘロになって外出出来なくなってしまった阿呆である。

「銀河鉄道の夜のような夜」の夢を見た。夢の中で、この作品を画面上でまた観るというだけで、ラーメンズの一員になったりラーメンズの公演に行けた訳でもなく、夢のわりにはそれ夢である必要性あったか?な方の夢である。

そして懐かしくなりまた観ていた。改めて伏線張りや言葉遊びが上手く、美しい作品だった。
私はそもそも宇宙、銀河という概念が好きなのであろうか。最近聴いているSOFT BALLETのENGAGING UNIVERSEがまさにである。また言っている。

そもそも銀河とはなんなんだと調べてみたが、宇宙の中に、たくさんあるものだとの事。まずそこからだよ私のような教養の無い人間には。

子供の頃に2回ぐらいほど見た銀河鉄道999にもうっとりとした記憶がある。音楽が良かった
記憶と混同している可能性もあるっちゃあるが。


「ずっと一緒に行こうな。」
金村役の片桐仁さんの台詞。私はきっと一度も誰かにこう思われた事は無いであろう。
碌な思春期を過ごしてこなかった人間なので人への愛情表現も言葉のキャッチボールもなんだか不器用だ。ねじ曲がっている。

そのわりに、孤独を誰よりも恐れている。
昔の私は気づかれないように、心の中にシンバルを叩くサルのおもちゃを持っており、どんな話にもシンバルを鳴らすが如く手を叩いて大声で笑い、家に帰るとおもちゃの電池を抜く事の繰り返しであった。

最近は疲れておもちゃを捨ててしまっていたのかもしれない。シャンシャンとシンバルを楽しく鳴らせない。
の癖にずっと一緒に行こうなと誰かに言って欲しい。

人と関係を築くのは楽しい。しかし保つのは苦手であり全て放棄したくなる感情と誰も失いたくない感情でせめぎ合う。
一生独りで、誰にも、ずっと一緒に行こうななんて、言わなければまだこのバグが起こらずに済んだのではないかと思ったがもう遅かったので流されるがまま。

愛着障害は気づいた頃にはもう抱えていた爆弾だ。ずっと誰かと一緒だった気がしていたが私の前にも横にも誰も居ない。ずっと一緒に行こうななんて言わずに。常盤のように、1人で牛乳屋へ行くのだ。今抗うつ薬でヘロヘロだから行けないんだけど。

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