見出し画像

動画の基本②

明日から誰でも実践可能な簡単動画製作講座其の弐。

撮影するときの簡単な心得を解説して行こうと思う。

今現在見ている媒体は大体が横長の16:9という割合のものになる。

まぁ数字は置いといて横長動画はテレビや映画でもなじみが深いと思われる。

縦長動画はスマホが普及してから割合的には徐々に増えてきているのかもしれないが

印象的にもこれからといった感覚だ。

横と縦の違いはあるが基本的に通ずることとして・・・。

前提として被写体が存在する場合。

『動画を撮影する際に意識すると簡単に変化できる違いとは一つの画に対する情報量を操作すること』

まぁ小難しく書いたが、簡単なことでは被写体を撮影するときに余白を意識するということだ。



①イメージ

前回紹介した美容室で髪を切るというプローモーション動画例で解説していこう。

髪のカットのイメージを撮影しいる。
モデルをあえて左側に寄せて視線の先の右側には余白をつくり余分な情報はハサミ以外、一切なしにしている。

このことによりモデルとハサミ以外には何もない独立した印象が与えられる。

ど真ん中にモデルを持ってきても良いのだがそうするとモデルのみに焦点が当たりその他の意味合いがカットされてしまう。

言ってしまえば素人と玄人との単純な違いなんてそういった
意味合いを持たせるか否かみたいなところだとも思う。

特に映像は連続していく物語であるから、一つ一つに意味合いを持たせるだけで明らかな違いが出る。

親戚のオジサン的な人の撮影は撮りたいものを何も考えずただ撮る。大切なのは画角ではなく被写体がほとんど。

たしかに親近感と愛は伝わる。そのような手法も一つとしてありだが…
違いを簡単に生むのはそういうところだ。


②引き画

次にモデルと美容師のツーショット。このカットにより先ほどの説明がついている。

1カット目のモデルとハサミの独立した印象から、実は隣にはイケメン美容師がカットしていたという。

さらに美容師の顔はあえてカットした画角にしてある。

人間の顔はそれだけで感情表現だ。この場合はモデル同様な立ち位置として美容師も扱っている。

一つの独立した印象だが感情はまだ与えない。それがこの顔を合えてカットする
または引きで表情があまりわからないカットにする。
それに伴い美容師やモデルの印象をふつうの人間と均等化する。

こういった点は写真のような静止画を撮影するときとまったく違う点であろう。
一枚で完結するものではないからこそ
次の展開のためにあえて情報量を限定していく。


③寄り画


そしてモデルのアップ。美容師の体含めてやや左寄せ。完全な感情表現のカットだ。そしてそれは前の2カットがあるからこそ

より一層物語に深みを加える。この場合も背景の美容師のブローの手元以外の情報量は主人公の顔のみである。

余白を多くすることで(この場合左寄せ)より一層主人公を独立させる。


まとめ

このように情報量を操作することは撮り方を少し変えれば
誰にでも実践可能なスキルだ。

携帯で撮影すると背景がぼけないから色々な情報が入る!というならば情報が一切はいらないアングルを探すだけだ。

もしくはあえて物語に意味づけするために入れ込むか。

どちらにしても簡単な考え方として頭の片隅に入れておくと便利なのは

『余白を作ること』

更にそこに意味があるとよりいいカットになるだろう。

まぁあくまで編集することが前提ではあるかもしれないが。

人間を撮影するときの簡単なポイントは
『視線の先に余白を作る』

人間は余白というものに対して想像力で応えようとする

人間の想像力をうまく生かすことが
心動かす動画作りの基本の考え方である。

今回の参考映像のリンクです。
4thclueで制作しました。
https://www.youtube.com/watch?v=dCKLORj9Mnw

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?