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最近作ってた動画達と2022年の流れ

こちらの動画は自分の会社4thclueの2021年の後半の制作事例になっている。
ほとんどが企業からのオファーでインタビュー、webCM、コーポレートPV、ライブ配信というラインナップである。
ちょうど僕が動画制作という流れに入ったのが10年前の2011年であったが
どのように変化したのかをざっと説明しつつ2022年以降にどのような流れになるのかを考察していきたいと思う。

10年間の流れ

僕が動画を始めた10年前はまだ一眼レフで動画を撮影するのは少数派であった。イコール動画制作という分野はまだまだこれからの発展途上で誰もが気軽に始めるというには難しい印象が残っている状態であった。
youtubeはかなり上り調子だったことから当時からかなり注目されていた。
まずは自分たちでiphoneで撮影と編集した動画をyoutubeやvimeoにアップして遊んでいた。
今のyoutuberのようにコンテンツを作ったりもしていた。

もちろん業界にはしっかりとした企業系の動画制作は山ほどあったろうが
駆け出しのカメラ小僧にできる仕事はほとんどなかった。

その5年後ほどするとSNSが一気に加速。
それ用の短尺動画がめちゃめちゃ流行り
広告の価値までつき仕事としてバンバン動画制作をしていた。
僕みたいな駆け出しでも戦うことのできるフィールドであった。

テレビのお下がりのような、ある程度しっかりしたような動画は流行らず
いかに視聴者がわかりやすく無音でも楽しめるような仕掛けを山ほどしたもんだ。一眼カメラも急速に普及していった。

その後、動画メディア事態が下火になり始めた頃合いに
僕の会社はリクルート用の企業動画を中心にビジネスを転換していった。
世の中ではソニーのαシリーズが猛威を振るい
どんどんフリーランスと呼ばれるポッと出の輩が増えていったのもこの時期。
僕も業界的にはかなり後発的だったにも関わらずなんとか生き延びてきたのはSNS向け動画で学べたベンチャー企業でのスピードと変化の速さが
強みになることを身をもって知れたからであると思う。

その後SNS動画と同時に動画業界全体で動画革命と言わんばかりに
需要が急増していった。
動画がより視聴者にとって身近で気軽な存在になれたのはyoutubeのおかげであろう。
そこからコロナ期が始まる。


2022以降の流れ

コロナ禍でオンライン主体になり今まで以上にどんどん動画の需要が増加したのは記憶に新しい。
今回紹介した2021年後半の制作事例もその恩恵をしっかりと享受している。
特に今までよりも一層増えたのはライブ配信だろう。
ライバーのようなタイプでなくとも
企業用の配信の需要もめちゃくちゃ増えた。
2022年5月の今現在も需要は増加の一途を辿っている。
と同時にフリーランスになり個人で動く動画クリエイターもかなり増えている。

今後の流れとして起こっている変化は
・予算があまり高くなく気軽に頼めるタイプの案件はフリーランスへ全て移行
・さらにその先は企業の中でほとんど内製化するので中途半端なフリーランスの仕事はなくなる
・制作会社はチーム単位で動く大型案件、もしくは配信などの案件重視になる
・5Gが普及するに合わせて4K以上の動画は必須、配信も高画質でできることが当たり前になるのでクリエイティブをどんどん変化させるのは前提条件


今後(というか現在進行形)必要になる動画業界の人材や制作会社
・企画から編集まで一貫して動けるフリーランスは重宝
・配信は音響も含めると結構専門的知識が必要なのであと1年は需要は続く
配信全般をわかっている人も重宝
・業界全体でプロデューサーとディレクターが足りない
逆にそこそこの一眼カメラもってまわせたり、ダヴィンチやアフターエフェクト使えたりの人は急増してるからかなりレッドオーシャン
・CGやアニメーションはいまだに少数でギャラも高い
・今後はさらにVRなどの特殊技術が動画業界になだれ込みwebクリエイターとごった返しになる


現在地

僕はフリーの仲間達20人以上とチームを組んでいる。
社員は数人だ。
僕の会社の信念は「変化は成長」でありその中で
「遊びを仕事に仕事を遊びに」変換すること。
動画を作り続けるとついついテクニカルな領域に魅せられがちだが
そもそも動画というものは「誰かに何かを伝える手段の一つ」というのが
大切な役割であり
その一番ベースにある部分が抜け落ちたままテクニカルに走る輩が多いことが現在の状況であると思う。
ディレクターやプロデューサーはその一番ベースにある部分をしっかりと考えることが仕事である。
そして結局そこができる人間が一番儲けることもできる。
なぜならコンテンツを作れる人間だからだ。

綺麗なだけの動画やすごいエフェクトの動画は自己満でしかない。
もちろんその道の上級者はそれだけで稼ぐことは可能だ。
だがライバルが多すぎるようになってきたのも事実。

副業としてでもフリーランスとしてでも
動画業界で一番大切なのは
「誰に何を伝えるのか?」を真剣に考え
そのコンテンツに合わせた動画演出を作っていけることである。
それが動画を価値のある
「世の中に役立つコンテンツ」になるわけだし。
そんな思いで2022年も変化を忘れずに
自分たちにできる動画手法を用いて前線を走り続けたいと思う。


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