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即効動画

僕はオンラインサロンで即効動画のスタジオをやっている。
そこではその日撮影したものをその場で編集し、即日上映・納品すると言う
技術なんかもよく議題に上がる。

特にウェディング業界などで一度はお目にしたことがあるんではないだろううか?
瞬発力と判断力と即興力が必要なこのスタイルは、スポーツと類似している。
基盤にある技術はもちろん必須だし、日々向上するためには毎日のように
撮影や編集をすべきだし、何よりもその日その時に何が起こるかわからないものを自分の感性で即興物として最高なものにする過程はなんともいえない快感だ。

僕にとっての映像の初めはそのような自由形なものだった。

それは映像の歴史的に言ったら、むしろ真逆な手法であり、かなりチープなものと思われることが多々あった。映像界の中でもよく下に見られる。
しかし技術と機材の進化によって、その日に編集したとは思えないクオリティの映像がバンバン出てくるのがこの現在だ。

自社制作

Pimms 東名阪ツアー「限界突破」THE FINAL ダイジェスト
アイドルグループの動画。ラストの直筆がグッと来る。
https://www.youtube.com/watch?v=o2-_0RdHefA

スマートニュース×ad tech
企業イベントの様子。対談形式は絵が割がしないので難しいが編集のセンスでカバーしている
https://www.youtube.com/watch?v=ugZc63NRyjE

【キャンディZOO】 完結編 ライブ映像撮って出し
アイドルのLIVEの様子。実はこれも難易度が高い。動きまくるし。
https://www.youtube.com/watch?v=iMSvW8Ajflw

【食べログアワード2019】 当日撮って出し映像
イベントの様子。アワード形式。
https://www.youtube.com/watch?v=x4M3m7j4P_E

【麻野耕司 / THE TEAM 】 講演会 即効動画 190410
講演会の様子。これも難しい。ドラマがないところにドラマを作ると感動につながるみたいだ。
https://www.youtube.com/watch?v=Zj8mj4RXe2c


即効動画の特徴

スピードが重視されるこの分野では撮影と編集自体とてもシンプルだ。
他の動画と違って複雑なエフェクトをすることはほとんどないし、
CGやAE系なんかも基本的にはその場では使用しない。
撮影も基本的には手持ちに近いスタンスで
身軽に様々なものを撮影できるようにしておく。

ポイントは生音をあまり使用しないと言うこと、
主にベースに音楽があってそこをもとに構成されていくことが多い。
イコール、MVにかなり近い要素がある。
そこに自分たちでストーリーを肉付けしていく。

大切なのは速さである。
今日の出来事がいつの間に?と言う驚きが感動を生む。
いかに速さを突きつめつつクオリティを上げていくことが可能か?
これは本来の映像の考えにはなかった発想だ。
映像と言ったら
1…企画
2…構成
3…撮影
4…編集
みたいなざっくりな流れがあってだいたい全体で制作物は2ヶ月ほどかかる。
費用感もピンキリだが、しっかりと制作する場合は○○百万とか普通にある。
そんなことで業界は同じだけれど、手法は全く違うのが最大の特徴だ。


これからの動画

より2分化されるのがこれからの動画市場であろう。
動画が来ると言われてもう数年が経過している。
どの企業もこぞって広告に動画を使用するようになったし、
動画のあり方もテレビCMもあればSNS用の小規模なものもたくさんある。

もはや動画市場の動画の種類はカオス状態で何の種類の動画が効果があるのかすら
わかりづらくなっている。

その中でしっかり作られる○○百万の動画と
即効動画のように人数を抑え、最低限の機材で、スピード第一のハイクオリティな動画で業界は分断される。
もちろん両方の知見があるに越したことはないが、
個人の時代に突入している今は
制作会社に入らずともYOUTUBEで技術は学べるし、
数十万でカメラやパソコンも手に入る。
簡単に生き方のシフトチェンジが可能である。
その際に個人が重視しないといけないのは

身軽さでありスピードなのだ。

どうやら即効動画ではその辺がいい感じに学べるらしい。

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