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食卓

義父とふたりごはんは人生初だった。

昔の関係を考えると、こんな機会が巡ってくるとは思ってもいなかったが、長い時間をかけてこういう関係を築けたことが嬉しい。

誘っていただけるならまた一緒に食事をしようと思えるし、先日難しいと言われたあの場所で遅れた誕生日会をしたい。この気持ちはきっと主人も同じだろう。

最近、過去の出来事が繋がりデジャブのように感じることや、意図を知り自分の浅はかな考えに心底情けない場面がいくつかある。

家系的に繋がっている事にも鳥肌がたってしまうが、きっとこの先の運命も決まっているだろう。
それならば、淡々と受け入れていくしかない。

人それぞれ感じ方や考え方は違うけど、たとえ自分とは意見があわなくとも、きっとどれも間違いではない。私も他人からの目線ではなく、自分が良いと思う事を自信を持てばいいだけのこと。

いつもの私なら義妹と話したい気持ちを抑えられずにいるが、気遣いを感じるがゆえに気持ちをどう共有すればいいのか言葉が見つからない。沈黙の空間の穴埋めに変な言葉を口走りそうで、今日は連絡をしない決断をした。

義父の言葉も前向きな言葉と後ろ向きの言葉が彷徨っている。たぶん私は凛とした視線で笑うでもなく悲しむでもなく、ただ頷くだけでいいのだと思う。

まだ始まったばかりで先は長い。
形は違うけれど、みんな頑張っている。

再び揃って食卓を囲む日を待ちわびながら、私は私の立ち位置で全てを包み込むような大きな気持ちで寄り添っていきたい。

食事は元気の源だよね。