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◆人は何を望んでいるのか

 妙な話だよな。経済的に先進国だと言われ続けてきた国が、今や後進国と呼ばれるようになり、人口が減り続けていく中、これに逆行して経済が急成長し、人口も急増している平均年齢の若い国が台頭してきつつある。

 人の力が及ばないところで技術革新が進んでいて、気が付くと社会の構造がガラリと変化しているというのが現状。

 広大な宇宙空間の中に存在する無数の銀河系、その一つである天の川銀河の一つ、太陽系。太陽を公転する地球で起きている一つ一つの出来事は、宇宙空間から眺めても知ることはできない。

 人々が日々問題視していることが、宇宙規模ではその存在すら気付かないほど微細なものであるという事実は、人間社会においてはそのように認識すること自体をタブー視しているような側面があるように思える。

 倫理、道徳、人道的思想、こういうものに刷り込まれているのが人がそうと信じている所以でもあるような気がする。

 人口が増えないと税収が厳しくなるし、人口が増えすぎると食糧難に陥る。こうした社会におけるパラドックスからはいつまで経っても逃れることができない。

 だから、権力、特権、既得権益、こういうものをより多く手に入れることこそが正義であるというような思い込みを生んでしまうのかもしれない。

 立場を利用して私欲を満たすために、小中学校の教師がわいせつ事件や児童買春事件などで次々と逮捕されている現在の日本の教育は、厳罰化したくらいでは何ともならないところまで来ている。

 高精度の人格診断システムを構築して、これにパスできない人間は如何なる資格も取得できないようにしたほうがいいのではないかね。

 運転免許証も、気性の荒い人、スピード超過しがちな人、安易に飲酒運転をする(可能性のある)人、危険薬物を使用する(可能性のある)人、こういう人たちが運転することを自動車が拒否するような人工知能のディープラーニングは必須ではないだろうか。

 これまでは、警察が検問したり、パトロールしたりして、現行犯逮捕することが当たり前だったけれども、もうそんな非効率な検挙方法は辞めて、自動車自身に記録させて、異常を検知したら最寄りの警察署に通知が行くようにしてしまえばいい。

 ドライブレコーダーのデータはもちろん、スピードメーターの動作時刻や超過速度、呼気のアルコール度数、運転中のハンドル動作、ブレーキやアクセルの操作データ、そういうものを道路交通法違反を確定させるためのものとして逃げられないようにすればいい。

 バレなければいいみたいな考え方がまかり通るのも事故がなくならない要因の一つでもあろう。どんな運転をすれば事故を起こすのかくらいわかりそうなものだが・・・。

 高齢者による自動車事故を無くしたいのであれば、70歳以上は公共交通機関の無償化でもして、私有せずともどこでも移動できるようにしてしまえばいい。一体いつまで自動車による犠牲を生めば気が済むのか。

 元を正せば、どんなに法律が整備されても交通事故が起こるのは、技術の問題というよりは、そもそも人が安全に扱えるものではないのが自動車だという認識をするほうがいい。

 ブレーキとアクセルを踏み間違えたとかいう事故、あれがすべて本当だとはどうも考えにくい。踏み間違えるような構造にはなってないと思うんだがな。体のいい言い逃れにしか聞こえない。

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