見出し画像

アニメ「ワンピース」のメッセージ

 作者本人のそれとは違うかもしれないけれども、一視聴者としての見解を述べると、ゴール・D・ロジャーが遺したワンピースとは、【全ての動植物が差別や略奪なく共存共栄する世界】ではないかなと個人的には解釈している。ロジャーは別に何か膨大な財宝を遺したわけではないんじゃないかな。「仲間」という解釈もできなくはないけれども、これだけだとちょっと狭くて浅い。

 これからの未来に、キメラ生体がその辺の街中を当たり前に歩き、同じ町で人間と共存する社会というのは本当にやってくるのではないかと、このアニメを観ていて思う。

 動物と人間という垣根がなくなり、生命体に多様性が加速することで、シッポの生えた毛むくじゃらで二足歩行する人間が誕生することが実現すれば、もはや差別そのものが犯罪行為として法制化しない限り、争いはあちこちで生まれるに違いない。

 しゃべるネコ型人間とか最高だなーって思う。

 にしても不思議だよね。同じ人間同士でさえも差別やいじめが起こるって。違いを認められない人間ってそれだけで不幸だよね。片腕、片足、両腕、両足がなかったり、目が見えない、耳が聞こえない、しゃべれない、五体不満足な人たちが差別される理由がよくわからない。

 迫害の歴史は人類史上、最も醜い汚点でしかない。地球外から別の生命体がその様子を観察しているとしたらどう思っているだろうね。「地球人とはなんて単純で醜い生き物なんだろうか」って思っているに違いない。

 グローバル化って決して良いことばかりではないとは思うけれども、グローバル化して気付かされることも多々あって、諸外国で起きていることも日々のニュースとして報じられるようになってから、「知る」という意味ではこの世界に対する視方もだいぶ裾野が広がったんじゃないかなって思う。

 

この記事が参加している募集

好きな漫画家

いただいたサポートは、今後のnoteライフ向上のために活用させていただきます!