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映画「さらば愛しきアウトロー」を観て。

原題:The Old Man & The Gun
邦題:さらば愛しきアウトロー

監督:デヴィッド・ロウリー(2018)

あらすじ: 1980年代、米国。ポケットの拳銃をチラリと見せるだけで、微笑みながら誰も傷つけず目的を遂げる74歳の銀行強盗フォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)。事件を担当するジョン・ハント(ケイシー・アフレック)刑事も、追えば追うほど彼の生き方に魅了されていく。そんな中、フォレストは仲間と共に金塊を狙った大仕事を企てる。(引用)


感想:地に足をつけて生きて。

切なくも暖かくなる映画。でも、やっぱ切ない。

幸せってなんだろうって。「子供の僕が今の僕を見てどう思うかによって幸せかどうか決まるんじゃないかな」とフォレスト。

フォレストの身だと、強盗してると見ると子供の頃の自分はきっと引くだろう。でも、幸せそうだし楽しそう。だから彼は自分に自信を持ってるし幸せだから楽しいし、楽しいから幸せなんだろうし。

今の自分の姿を、子供の頃の自分が見たらどう思うんだろう。きっと、こんなこと考えてる時点で幸せは感じてないんじゃないかな。

今こうして生きて食べて仕事してるだけでも幸せと思うべきなのだが。いや、思うべきと言ってる時点で幸せじゃない現在なんだよね、自分。

ついこの間まで仕事も生活も人間関係も何もかもダメで心身ともにドン底に近い状態だった。これ以上傷つきたくない疲れたくないと無意識に感情を塞ぎ込んでしまって幸せとか楽しいとかすらもわからなくなっていた。

とりあえず、自分が楽しいと思えることをしなくては。子供の頃の自分に顔向けができるように。

楽しさを、幸せを見つけるには。ワタシはまず地に足をつけて生きなくては。それは仕事とか生活だけではなく、自分に一本筋を通すことだったり、自分の理想を高く持ちすぎないで今の自分を受け入れることだったり。

愛されるためには、自分を愛さなきゃ。

自分を受け入れて愛してるフォレストだから、あんなにも素敵な笑顔で生きていれるんだろうなあ。

もっかい、ワタシは世界を見たいし広げたい。

映像とか、音楽とか、画面構成とか、全てにおいて温かみがあって安心する。

ロバート・レッドフォード作品は全く見たことない。ので必ずや見よう…。

ケイシー・アフレックは最高でした。飄々としてるのに、男としての熱いものを感じる。彼もまた楽しんでるからだろうな。

デヴィッド・ロウリー監督の「ゴースト・ストーリー」は本当に切ないけどなんとも言えない温かい何かを心に残していったから、この人の作品は今後どんどんワタシの中に染み込んできそう。


と、まあ。自分の現状を泣かないで冷静に振り返られた、大事な映画になった気がする。

愛しきアウトローなんて、邦題、最高やん。

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