主張が弱いってホント?

日本は同調主義だという言葉を目にすることが増えた。

集団で機械のように動く主張のない日本人。

本当にそうだろうか。

考えないようにされているだけじゃないのか。

そう考えていたら、まさにドンピシャな記事が出た。

韓国で行われている女性アイドルグループのメンバーを選抜するための公開オーデション番組『Girls Planet 999』通称ガルプラ。

韓国、中国、韓国の三か国から集められた大勢の少女たちがアイドルデビューを目指して奮闘するという内容だ。

記事の見出しにもある通り、消極的で、自己主張ができない日本勢がどうしても悪目立ちした。

そもそもは自信がないとまで言われている。

若者たちが自己肯定感や社会参加意欲が著しく低いことは周知の通りだ。(詳しくは元の記事や内閣府が出している国際調査を読んでほしい)

よく言えば、他人の話をよく聞いて、他人のために尽くし、控えめで、内省的。

しかしながら、オーディションという意見交換や自己主張が大切な場では役に立ちようもない「美点」だったのだ。

なぜこんなにも若者は消極的なのか。理由を四つにまとめてみた。

①他人の気持ちを優先し、謙遜することが美しいとされている。

他人優先という考え方は全世界で見ても珍しい。謙遜はまさにそんな性格を表した言葉だ。

「私なんてそんなそんな」と無意識に言っているうちにきっと自己肯定感が下がっていることだろう。

②何事においても中立的立場を重んじ、事なかれ主義を貫こうとする。

中立=偏見であると思っている人が多い印象である。また、問題をなかったことにしたり、適当に納めてしまうのも悪い癖(昨今騒がれているいじめ問題がいい例)なような気も。

③冷笑主義

思春期になれば、前に出ることを恥ずかしがり、羞恥心が伝染して笑ってしまう人、少なくないですよね。あれ、自主性潰しだと思ってます。

④子供のころに教師や親が子供の意見を聞き入れない。

これは前述の三つよりも多くはないが、いざという時に消極的な子供を観察していると、親に操られている率が高いように思う。そういった子の答えは決まって「わかんない」。それは答えではない。

以上の事柄によって、自己肯定感が下がり、自己主張が出来ずに、変な承認欲求が生まれている人が急増している。SNSがその温床だ。

SNSの中で否定され、自己肯定感が下がり……ループだ。

その中で主張が上手い人がちらほらいる。稀有な存在である。

長文を連ね、政治や宗教の問題を解きほぐそうと必死だ。

また、自分と同じぐらい意見を述べてくれる人を求めている。

にも拘わらず、消極的で文句が意見だと思っている一部が、冷笑する。

主張が強い人は、やばいんだろうか?

ありもしない空想話やカルトにはまるんだろうか?

犯罪者予備軍だろうか?

主張をする人は怒っているとき以外も主張している。恐れるべからず。

SNS上で気軽に意見が交わせるようになった今、ぜひともあらゆる話題の中で「わからない」以外の言葉を見聞きしたいものだ。

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