き、の尖った方で刺す。も、の丸くなった方でどつく。

き、も、

この二文字でかなりの打撃を受ける人、実は多い。

中学時代、変な声と言動で学年中のきもいというきもいを獲得した私が言うのだから間違いない。

中高生はきもいという言葉を何かのお飾りだと思っている節がある。

語感はかわいくても、容赦なく相手を刺すし、どつくのだ。

たまにおじさまおばさま連中に伝わらない意外な言葉第1位でもある。

若い子にとっては、かわいいの反対はきもいで、好きの反対は嫌いなのだ。

こう考えると、単純でなんだか可愛く思えてこないか。

それでも、刺されるし、どつかれるのだが。

では、次にきもいと実際に発音してみよう。

きもいきもいきもいきもいきもいきもいきもいきもいきもいきもいきもい……。

どうだ、口周辺の筋肉が鍛えられた感じがしないか?

そしてゲシュタルト崩壊を起こして、おいもが食べたくなってきてないか?

そう、中高生の考えていることなんかそんなもんだ。

彼ら彼女らの言葉は軽い。空気よりも軽い。

刺されてもどつかれてもこれからは大丈夫な気がしてきただろう。

でも、中高生は本気できもいと思っているから気を付けて!!

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