好きは好き　嫌は嫌　これ言えれば生きていける
自己主張　てか　自己肯定　てか　自分をもつ？

まだまだ咲いてくれている桜を見ようと
動かぬハシビロコウ夫を動かし

部屋では　ほぼハダカデバネズミの娘に　
服をまとわせ
弁当買って花見なのだ！　と　連れ出した。

高台のさくら公園まで
途中　♪いつでも　なんどでも
「もう　ここら辺で　ええんちゃう？」
の声と無言を背に　あびながら　先導するワタクシ

広場では　枝垂桜が♪ふわりふわりと　待っていてくれた。

さっそく　弁当パクつく父と母を
豚に変えられるんちゃうか　と　横目に
娘は　なにも　食べず　元気もない。

ずっと幻聴が　わらわら聞こえているらしい。

メニューは　これでもか！と　♪マルマル　モリモリで
思い描いていた　コーンにクルンクルンが
　　　　　無～い！

しゃあないから一番シンプルなヤツに　と腹をくくり
娘に「何にする？」と　ふってみたら

「ふつうのソフトクリームは無いんですか？」

ひと言娘が　文章でしゃべった
今時のキラキラ女子の　店員さんに　臆することなく
キッパリと

不意をつかれた　映えギャル　ふたり　顔を見合わせ

「シンプルなら　作れますが　キッズと同じ380円になります」

「それにします」　と　娘

「私も　それ！」　と　母は娘につづく

「じゃあ　それ　もひとつ」　と父も娘にならう

車にもどりながら

よく言ったね！すごい！あんたは千尋か！

娘はいつも　　ドーナツはオールドファッション
　　　　　　　ケーキは苺のショート
　　　　　　　カレーは　ふつうのカレー　トッピングなし

シンプルまっすぐ　好きまっしぐらなのです。