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人生はエモいとチルいで繰り返される

新原わたり様の記事で「それだ!」と膝をポンと叩いた台風が近づく午後。
私も「『エモい』老人会」にあるなら入れてください。
と思わず口にしてしまうほど面白かったです。
「エモい」の言葉の変容については詳細に記されておりますので是非ご参考にしてください。

そんな私のエモ初体験。
2005年にリリースされたフロリダのバンド、Copeland「In Motion」のアルバムレビューを自身のブログに書いている時に調べていて目にしたジャンルでした。

ある海外のミュージック系サイトに書かれていた「emo」の文字。当時このジャンルとの出会いがきっかけで私はエモーショナルロックを掘り下げる事になります。
「タグ付け」という言葉を知ったのもちょうどその頃。
新しい音楽と出会うのにこのタグは非常に重要で便利。
自分の好みのジャンルを前もって理解していれば「emoが聴きたい」と思えばそのタグを探すだけでオススメが見つかったりするのです。
膨大な数の音楽のジャンルは、こうやって細分化されていくわけですね。

エモか〜懐かしいな。
あ、いや、こういう時にエモいって言うのか。
言葉の使い方って省略にしろ当て字にしろちょっと軽率な感じだよな。と思いながら久しぶりにこのアルバムを通して聴いていたら…
もう一つ思い浮かんだのが「チルい」という言葉。
音楽とは全然かけ離れた文章か何かでふと見かけたことがあり、多分「チルアウト」の変形だよな〜と気になった事を思い出しました。

「チルアウト」ってもう使われてないの?死語になってしまったの…?

ダンスミュージック(特に4つ打ち)を聴き続けて踊ると身体も耳も疲れる。
そんな時にこの辺で一旦「チルアウトしよう」になりIDMやアンビエントテクノ、ダウンテンポに切り替えてゆっくりするのが、全部ひっくるめて「chill」と呼ばれる音楽のジャンルだと思っていました。
現在は「この曲チルいよね」はまだしも
「チルい店だよね」とか「なんでチルってんの?」みたいな使い方(あってる?)を見たら、やはり「インターネット老人会」入りを強く意識する自分がいたりします。

はぁ。。。「ワン、ツー、スリーでチルアウトスウィングして粘るベースライン🎵」と歌うくるりの歌詞も今やもう使い方が古いのか‥

もう「落ち着くね」とか「雰囲気いいよね」でいいじゃないか。

ちなみに「エモい」の対義語が「チルい」だそうです。
白目になりそうだけど、姿形を変えてもまだ「チルアウト」が生息していたのを確認できただけで私は嬉しいです。

最近のチルってる時に必ずプレイリストに入っている曲を。


はい凄くチルいです。

私はここ数年色々ありまして、色々頭で考え過ぎてエモーショナルに過ごしてきたので、すっかり耳と脳が疲れてしまいました。
つい最近では人の名前を聞き間違える、覚えておかなくてはいけない事をわざわざ油性ペンで手のひらに書いていたのに他人事のように忘れる。を経験し
これはそろそろ人生初のチルアウトタイムに突入か?と意識し始めました。

まず自分が落ち着いた環境でゆっくりと楽しめる事をする。
これが私の今の目標。

なので、泣く時プレイリストやエモい時間プレイリストばかり作ってないで、久しぶりに、永遠にチルアウトしているかのようなDJやろうかなと思ったりしてます。
辛い事も悲しい事も全て忘れる時間も大事です。


人生はエモったりチルったり。
その繰り返し。
人にどれだけ傷付けられても、残念な気持ちになっても
音楽は私の心をズタズタに引き裂くことは絶対にしません。
いつもエモい気持ちにさせてくれたり、チルって心穏やかにしてくれたり、寄り添ってくれたりします。


あれ?口に出してみると、この言葉も使いやすくて案外悪くないよな〜。

そんな事を思いながらチルっている私でした。







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