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秋を贈る、「和菓子ばこ」。

小さい頃、和菓子が好きな母はよくスーパーでわらび餅や羊羹を買ってくれました。家族のなかで和菓子が好きなのは母とわたしだけだったので、二人でテレビを見ながらよく食べていました。和菓子でまず思い出すのは、そんな懐かしい思い出です。

大人になってからはすっかり和菓子から遠のいていましたが、暦生活で和菓子をテーマにした記事を取り上げているうちに、また和菓子に興味を持ち、近所に有名な和菓子屋さんがあることもあって、よく買いに行くようになりました。2人の娘も、すっかり和菓子が大好きに。

あらためて見ると、和菓子って本当に綺麗で、季節の美しいものがきゅっと詰まっていますね。季節感が色濃く反映された和菓子は、見ているだけで心が満たされていくようです。

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暦生活の「和菓子ばこ」は、京都の「かぎ甚」さんと一緒に作っています。和菓子屋さんが厳選した旬の食材を使ってできた、6つの和菓子。

春夏秋冬、それぞれの景色をそっと閉じ込めたように繊細で、綺麗で、季節感を感じられることがなんだか嬉しい和菓子です。

秋の和菓子ばこには、紅葉をイメージしたものや、この時期に収穫される旬のものをモチーフにしたかわいい和菓子が目白押し。どんな素材を使っているのか、ちょっとだけご紹介しますね。

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京都で主流の「こなし生地」でできたお菓子。白あんをベースに、小麦粉を含んでおりもっちりとした食感に。こなし生地は、取り扱いが難しいのだとか。紅葉の柄は、かぎ甚さんで丁寧に作られます。

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こちらが木型。

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最近お気に入りのお干菓子たち。松茸と栗と紅葉。
コロンと、手にとってつい見てしまうかわいいフォルム。パクッと、まるで季節そのものをいただいているような気持ちに。

松茸の形をしたお干菓子には、八つ橋などでよく知られている「ニッキ」が使われています。シナモンの親戚のようなニッキですが、日本産のニッケイの根の皮からできていて、根は育つのに15年ほど必要だそうなので、手間と時間がかかっています。

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ニッキ。甘さの中に刺激的な味わいを持たせてくれます。

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岐阜県産のスクナカボチャを使った和菓子。とろっとした口どけにするために、水分量の多すぎないこのカボチャが選ばれました。こんな細長いカボチャがあるのですね。最初に見た時は馴染みのあるカボチャとあまりに違ったので驚きました。

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亥の子餅は、かぎ甚さんでいちばん人気があるそうですよ。中には、生柿・銀杏・栗が入っており、ここにも秋がたくさん。柿は、「富有柿(ふゆうがき)」という品種を使い、水分が少ないのでべちゃっとせず、食感を楽しめます。

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そして、お月くん饅頭。かわいい…。
季節ごとに中身のかわるお月くん饅頭の、今回の中身は「栗あん」です。愛媛県の伊予産の栗を使っていて、この栗はとにかく身が大きくて、甘みと香りのバランスがいいのです。

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ほっくりした幸せな甘さのお月くん饅頭を、ぜひ味わってみてください。

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きな粉を練ってつくる「すはま」。
そのきな粉には、味わいを変えるために2種類のきな粉が使われています。ひとつは浅煎りの「白きな粉」。豆本来の香りがします。もうひとつは「黒寿きな粉」。深煎りの、香ばしいきな粉です。

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白きな粉と、

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黒寿きな粉。

どれも、秋らしさと京都らしさがところどころで感じられる和菓子ばかり。
和菓子は美味しくて、季節も感じられて、思い出に残る素敵な季節ものです。

秋を贈る「和菓子ばこ」、秋の思い出におひとついかがでしょうか?
お月くんのおまけもついています。

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■「和菓子ばこ 秋のいろづき」ご紹介ページ

■暦生活のお店(お買い物)

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