「より良い年へ」の願いを込めて。
突然ですが、みなさんはカレンダーを使っていますか?
わたしは家で日めくりカレンダーをひとつ、壁掛けカレンダーをひとつ。
職場では日めくりカレンダーを4つ、卓上カレンダーをひとつ使っています。
全部で7つ。これはもう使いすぎですね。
家では3歳になる娘がカレンダーを指差して、
「ここあそびにいくやねえ」とほぼ毎日お風呂上がりに教えてくれます。予定を書き込んだところとはぜんぜん違う日を指差しているけれど、楽しみにしているんだろうなあ。と伝わってきます。
今まで、家族の予定も仕事のタスクも全部一緒に手帳に書き込んでいましたが、子どもが生まれてからは家族の予定をカレンダーにも書き込むようになりました。書き込んでみると意外とたくさんあるもので、それまで真っ白だったカレンダーが、色ペンで鮮やかになっていきました。
誕生日や記念日、お出かけの予定、気になっている本の発売日など、1年はいろいろな「楽しみ」がつまっている。もちろん、365日が毎日いい日ではないけれど、楽しみな日もこれだけあるんだなあというのが目に見えて、「わたしの1年」がなんだか愛おしく感じられるようになりました。
今日12月3日は「カレンダーの日」ということをご存知でしょうか。明治の改暦を記念した記念日ですが、わたしは毎年この日に新しいカレンダーを準備することにしています。同じものにするか、それともガラッと変えてみるか、来年のカレンダーのことを考える時間はすこし楽しくて、次の1年もきちんと日々がつづいていくことを確認できるような気がしています。
「日付はスマホで確認するからカレンダーは見なくなった。」
カレンダーをつくる会社に勤めているとまわりに言うと、そんな声もちらほら聞こえてきますが、カレンダー屋さんらしく年末年始に身近な人たちへカレンダーを贈ると、こんなによろこんでくれるものなの?とつい驚いてしまうぐらい、気に入ったカレンダーをうれしそうに選んで大切そうに持って帰ってくれます。聞くと、カレンダーがないとどこか落ち着かないのだそう。
だからわたしも、ここ数年は「良い一年を」と気持ちを込めて、身近な人にカレンダーを贈るようになりました。
先行きの見えない不安が世界を包み込んだ今年。
私の日常もやはり少し変わり、毎日飛び込んでくるニュースに心が疲れてしまうこともありました。
だからこそ、来年のカレンダーには今年以上に、明るい未来を書き込んでいきたい。
いつもどおり、今日は新しいカレンダーを用意するつもりです。少し悩んだけれど、同じものにしようかな。そして、やっぱり楽しみな予定をたくさん書き込んでいくつもりです。わたしと、家族と、大切な人たちの予定。
そこに綴られた小さなよろこびが、ひとつずつ未来を明るいものにしてくれる。
「より良い年へ」の願いを込めて、たくさんの色を使って。
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