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ウィニフレッド・バード『日本の自然をいただきます: 山菜・海藻をさがす旅』

 日本各地をめぐり、栃餅やら山菜のてんぷらやら、天然わかめを食べていく本書です。北海道は二風谷でアイヌのオハウを食べます。

北海道アイヌの食文化に敬意を

 北海道にはアイヌの食文化がある。そんな当たり前のことを本書ではたどってゆきます。この本は動物でなく植物が主。アイヌ料理といえば狩猟の成果、それこそ『ゴールデンカムイ』の読者ならばチタタプや脳みそを想像することでしょう。
 『ゴールデンカムイ』を否定するわけではありませんが、ああいう描写にも和人目線は入っていることを改めて思います。杉元が脳みそや目玉を勧められて変顔をしつつ困惑。アシㇼパも変顔でそれを睨んでいる。こういう描写は微笑ましいし笑えるんだけども、一歩間違えたら「先住民の野蛮な食生活!」とバカにしてネタにすると捉えられかねません。映画の『インディ・ジョーンズ』なんかでもありますが、西洋人の主人公が秘境に踏み入り、ゲテモノを食べてびっくりというパターンですね。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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