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【平成に戻りたい】ブラウン管でサスペンスを観たあの頃

今日は休みだ。
予約していた歯医者に行き、
壊れたヒールを修理に出した。

お菓子食べてラーメン食べてごろごろ転がった。掃除のやる気も起きず部屋も滅茶苦茶だ。

平日の午後、テレビ放映している古いサスペンスドラマを観るのが好きだ。
今日は、沢口靖子主演の鉄道捜査官が放映されていた。調べてみると、2008年に放映されたもの。細眉メイクに、小道具のガラケーが懐かしい。

幼少の頃、
父子家庭の私は祖父母の家で過ごすことが多かった。祖母に面倒を見てもらった。祖父母の家で過ごした時間は、わたしの記憶の中でも一際異彩を放っている。

思い出すととても落ち着く。
大人になって、私の好きなことや好きな場所になんだか関係がある気がしていた。
今は建て替えてしまったが、昭和に建てられた祖父母の家は、玄関を開けると居間がおっ広げになっていた。
「プライベートが、生活感が」と叫ばれる令和時代。家を建てるならありえない間取りだ。

そこでよく、火曜サスペンスや水戸黄門、夕方になると祖母が相撲をみていた。
進研ゼミのチャレンジ○年生を持参したものの、ドラマを見たり絵を描いたりして勉強はそっちのけだった。
砂壁の張りついた階段を登ると、2Fには続き和室がある。第二の居間と寝室だ。
祖父が競馬のために買っていたスポーツ新聞に風俗情報が載ったエロい一面があった。
私は夕食までの時間、それをコソコソと見ていた。

家の隣には、祖父の事務所がある。
子供嫌いなおじさんがいない時は、
応接スペースのソファで飛び跳ねて遊んだ。
事務のおばさんは当時のブットいモニターのパソコンでソリティアをしていた。
数えきれない思い出がここにはあるのだ。
だけれど、建て替えがあった今、事務所も祖父母の家も永遠に戻らない。

2年ほど前に、ドライブで筑波山に行った。
ロープウェイのあるつつじヶ丘駅には、ガマランドという施設に小さい廃?遊園地があった。これは予期していなかったので、とても嬉しかった。廃墟は怖くて行けないので、オープン廃墟はありがたい。

↓時の止まった遊具たち。

1階はお土産屋さんが営業中。
お団子を売っているお婆さんが出入り口にいる。
お土産屋さんには、小物やおもちゃなども売っていたがわたしの目を釘付けにしたのはそれらではない。

お土産屋さんの奥に、
でっかいブラウン管のテレビが設置されているではないか。それでいて、ちょっと昔のサスペンスが流れている!!!!!

ズドーン!!!!わたしの心は撃たれた。
小学生ぶりの光景。
「ブラウン管で火サスが流れているよ!!」
興奮気味で友人に話かけたが、
興奮しているのはわたしだけのようだった。

思い出すのは、あの祖父母の家で過ごした時間と幼い頃の自分。憎悪まみれのサスペンスをみて、「大人って難しいな♪」なんてお気楽な感情を持っていたのだろう。

私は美しい過去に浸りがちな人間だ。
それは悪いことではない気がするのだ。
今この時間をも愛しく思う未来がきっとくるのだろう。自室にてiPhoneでこの日記を書いていることも。そのうち美しい過去になるのだろう。その時々の気持ちを忘れないためにも、くだらなくても日記を書こう。わたしが思い出してドキドキするのは大したことない。些細なことなのだ。

事務のおばさんがソリティアをやっていたこととか。

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