BlackWing Pencil Volume edition

グラミー賞、エミー賞、ピューリッツァー賞など名だたる賞の受賞作品にも、ブラックウィング602から生み出されたものは多数あります。
ジョン・スタインベック、スティーヴン・ソンドハイム、レナード・バーンスタインらは作品の執筆にブラックウィング602を好んで使っていたことが知られています。
バッグス・バニーを筆頭にルーニー・テューンズのキャラクターたちを生み出したチャック・ジョーンズも、ブラックウィングの愛用者でした。
ブラックウィングのルーツはエバーハード・ファーバー社が初めてモデル602を紹介した1930年代にまでさかのぼります。
それ以来、長い年月を重ねてユニークな長方形の消しゴム付き鉛筆は上質の代名詞と言われるまでになりました。度重なる企業買収の結果、1998年に生産中止を余儀なくされてもなお、ブラックウィングペンシルが忘れ去られることはありませんでした。
事実、熱狂的なファンが未使用のブラックウィングペンシルを求めるあまり、eBayではこの鉛筆が1本40ドルにまで高騰したのです。
そんな中、パロミノブランドの鉛筆の品質がブラックウィング602と非常に近いということがアーティストたちの間で囁かれはじめました。
そこでパロミノブランドの創始者であり、19世紀半ばから家業の鉛筆産業に携わっていたチャールス・ベローズハイマーは立ち上がりました。
2010年、彼は自社の持つユニークなコネクションを生かしてカリフォルニア産のインセンスシーダーと日本製の高品質な芯を結び付け、ブラックウィングペンシルを再び市場へと送り出したのです。この鉛筆はユーザーや国内メディアの注目を浴びて絶賛されました。ここ数年でブラックウィングは単なる鉛筆からひとつのカルチャーへと成長しました。

あらゆる創造、独創の味方であり、すべてのクリエイティビティを肯定する精神文化。
これはとりわけアメリカ国内の学校において顕著です。
実際ブラックウィングの収益の一部は、幼稚園から高校までの子供たちの音楽教育・芸術教育のために活用されています。

現在、店頭でお買い求め頂けるBlackWing volume editionと限定もの。
一番上の2015年から2019年まで。
下から2番目はTWAホテル限定
一番下は2019年ブラックフライデー限定

【PALOMINO】BLACKWING 155

“A tribute to the Bauhaus School and its legacy of craftsmanship”

ブラックウィング155は、バウハウスと受け継がれるクラフトマンシップへの敬意を表して制作されました。柔らかい芯と初登場となる黒い消しゴム留めを用いた鉛筆に、バウハウス・スタイルの特長であるシンプルな図形と色からインスパイアされたデザインを合わせました。
このバウハウスはわずか155名の卒業生しか輩出していないにも関わらず、その哲学は世界中の芸術家に計り知れない影響を与えています。

【PALOMINO】BLACKWING 42

“Breaking down barriers”

ブラックウィング42はジャッキー・ロビンソンへの賞辞です。バランスの良い芯、真っ白な木軸、ブルーの箔押しと消しゴムにロードグレーの金具、そして象徴的な赤い42。42という数字はジャッキーの功績を称えるだけではなく、障壁に妨げられず自らの情熱や創造を追い求める人々への賞辞でもあります。

【PALOMINO】BLACKWING・10

“A Tribute to Investigative Journalism”

ブラックウィング10は、真実を報道し続け市民の代弁者であったネリー・ブライへ、また同様に彼女のような調査報道記者へ贈る賛辞です。新聞紙のようなマットグレイの木軸にダークグレイでロゴを刻印し、シルバー の金具にはダークグレイの消しゴムを合わせました。この鉛筆に使用したエクストラファームの芯は、レポー トパッドへ素早くメモを取るにも、新聞のクロスワードパズルを完成させるにも最適な硬度です。モデルナンバーの10は、数多の人々に衝撃を与えた調査報道記事のためにブライ女史が費やした10日間にちなみます。

【PALOMINO】BLACKWING・811

“Library of the Hope”

ブラックウィング811 は、図書館とそこに象徴される希望に対する賛辞です。
エメラルドグリーンのグラデーションと金色の金具は、世界中の図書館でホールを照らす独特な緑のランプにインスパイアされた組み合わせ。特殊なトップコートで仕上げたこの鉛筆は暗闇の中で燐光を放ち、文字通り光となります。モデルナンバーの811 は、図書分類法のひとつであるデューイ十進分類法におけるセクションのひとつを指した数字で、そこにはマヤ・アンジェロウを含む多くの偉大な作家の著作が収録されています。

【PALOMINO】BLACKWING・4

“Tribute to Mars and Rober Mission”

ブラックウィング4は、火星そのものと2020 年のローバーミッションへの賛辞です。火星の地表から着想を得た錆色の木軸と砂状のテクスチャーに、砂丘を想起させるブロンズの金具。このカラーの金具がブラックウィングに使われるのは初めてです。クリーム色の箔押しと消しゴムをあしらい、ブラックウィングの柔らかい芯を組み合わせました。

【PALOMINO】BLACKWING・33 1/3

“バイナルとアナログな音楽体験に称賛を”

ブラックウイング33 1/3はバイナルを称えて製作されました。マットブラックの金具と木軸に、同じくブラックの箔押しと消しゴムが付いています。鉛筆を握る位置に施された光沢のある黒箔は、レコード盤の溝からインスパイアされたものです。また、数字の33 1/3はレコードの回転数を表わしています

【PALOMINO】BLACKWING・10001 (壱万壱)

Blackwing10001(壱万壱)は宮本先生のパズルだけでなく、あらゆる教育や学習のためのクリエイティブなツールへの敬意から誕生しました。
10001はアラビア数字表記と同様、漢字で表記しても回文になりますが、
これは宮本先生がとても気に入っている合致でもあります。
硬めの芯を赤味がかった木軸と組み合わせ、ゴールドの箔押しを施したBlackwing10001は、“合格鉛筆”にあやかって、ユニークな五角(ごかく)の形に仕上げました。

【PALOMINO】BLACKWING 54

理性の支配をしりぞけ、夢や幻想など非合理な潜在意識の世界を表現することによって、人間の全的解放をめざす20世紀の芸術運動シュールレアリスムの複数人で言葉を出し合って創作していく「Exquisite Corpse(美しい死体)」という技法を使用して、このブラックウィング54は生まれました。
最初に鉛筆を5つの成分(グラファイト、ラッカー、インプリント、金具、消しゴム)に分けました。
次に各コンポーネントをブラインドで選び組み立てました。
完成した鉛筆はローズ色の軸、ティールのインプリント、シルバーの金具、ブルーの消しゴムと極めて硬い芯で構成されています。
No.54はパリの(54 rue due Chateau)「Exquisite Corpse(美しい死体)」発祥地に因んでいます。

【PALOMINO】BLACKWING 16.2

ブラックウィング16.2は、数学者にして作家、予言者でもあったエイダ・ラブレスへの敬意を表して発表されました。ホワイトの木軸にマットブラックの金具を合わせたデザインは、初期のパソコンのシンプルな造形にインスパイアされたものです。
文筆にも計算式の記述にも最適な、硬めの芯を使用しました。
16.2という数字は解析機関のデータ容量であった16.2KB(平均的なスマートフォンのデータ容量の0.00005%)に由来し、ブラックウィングロゴの反対面には彼女がサインに用いたイニシャルであるAALを表す二進法記号が型押しされています。

【PALOMINO】BLACKWING 1

ブラックウィング1はガイ・クラークと彼の完全に不完全なスタイルへのオマージュです。
ブラックウィングでは初の丸軸に木目が透けて見えるグレーのウォッシュコート仕上げ、ガイの好んだ青いワークシャツにちなんだブルーの消しゴム。
そしてソングライティングに最適な、バランスの取れた芯。

【PALOMINO】BLACKWING 73

その土地で生まれた芸術や文芸、歌などを理解することなく、土地やそこに住む人々を完全に理解することはできません。
カリフォルニアに位置するタホ湖の自然の神秘は、その最たる例です。数えきれないほどのアーティストによる作品が、この場所は息をのむ自然の美しさと予測できない危うさが共存する場所であると物語っています。
つまりタホ湖は古くから続く「守られた自然界」と「文明世界の浸食」の戦いの最前線にあるのです。
人間の生活環境が変化した結果、湖の特徴的な深い青色は1960年代から失われ始め、1997年にはその透明度は66.6フィートにまで低落しました。
けれども、行政やNPOによる保全活動が功を奏し、湖はようやく美しい透明度を取り戻しつつあります。
ブラックウィング73はこのように芸術文化や社会に強く影響を与えるタホ湖に敬意を表して発表されました。
ナンバーは、近年計測された透明度である“73フィート”に由来しています。

【PALOMINO】BLACKWING 205

紀元前138年、中国の探検家、張騫(ちょう けん)は遠征隊を率いて西方へと出発しました。
この旅は13年にも及び、彼の足跡はアジア・ヨーロッパ間の交流を開拓する交易路、シルクロードの基盤となりました。
シルクロード貿易で取引された品物のうち最も有名なもののひとつに翡翠が挙げられます。
翡翠は元来の美しさはもとより、持ち主の旅路を守り、創造力と精神の機敏さを強めると信じられていたのです。
ブラックウィング205には、それぞれ“緑翡翠”と“白翡翠”をイメージしたカラーの鉛筆が6本ずつ入っています。
金の金具に黒の消しゴム、硬めの芯を使用し、翡翠の中でも最も人気のあるジェイダイトの相対分子質量(205.03)にちなんだ205のナンバーとブラックウィングの文字をゴールドで箔押ししました。

【PALOMINO】BLACKWING 1138

ジョルジュ・メリエスによる約13分間の映画、「月世界旅行」は、上映時間、入り組んだセットと精巧な衣装、そして物語性、すべての面で画期的でした。
この作品は世界初のSF映画であるというだけでなく、物語性を持つあらゆる映画の礎であるとも言えます。

ブラックウィング1138は「月世界旅行」とすべてのSF映画へのオマージュとして発表されました。
「月世界旅行」のコマをバーコード状になるまで圧縮したもの(ムービーバーコード)が、縞模様のテクスチャで木軸の上に再現されています。

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