【BL短歌】Twitterまとめ20首

大人になれば過ちになると思い込んでいた少年の頃よ

知り合うことのない君が口にした「おばあちゃん」で三日ははしゃいだ

ネタでしかないハートマークににやけてしまう午後のだるい数学

赤い長靴を履いたぼくに寄り添うきみに恋をしていたのです

「悪かった」とうつむくキミのつむじ見て(今日も可愛い)なんて思った

遅刻魔のおまえ待つ午後、喫茶店、傾く日差し、ぬるいコーヒー

「馬鹿だろう。お前なら他にいい奴」「それでも俺は君がいいんだ」

「お前なら好きにしていい」ああ君はなんでそんなに俺を甘やかす

イマだけはゆるしてくれるカミサマも指先触れる満員電車

今日もまた不毛な恋を繰り返す駄目なボクらは朝がキライだ

オマエはとってもいいひと優しい子それにつけこむオレは最低

甘いもの苦手なきみを起こす朝ぼくが世界を好きになった日

きまぐれで俺様なネコ愉しげにベッドの上でニャアと甘える

いつまでも変わることない俺達は隔てる距離を親友と呼ぶ

真剣にコントローラー握りしめ揺れるな寄るな襲っちまうぞ

悪かっただから泣くなよ俺はただ好いてるだけで愛していない

皮膚を裂けばみんな同じ肉なのにどうして僕じゃ駄目なのだろう

あと少ししたら帰るよ寂しいけど雨がやんだら夜があけたら

肉まんを半分食べて渡すキミの気遣わない優しさが憎い

寒いから手を繋いで…なんて言えず横のポケットめがけ拳打つ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?