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1か月毎日投稿を終えて

11月は1ヶ月間毎日noteを更新すると決め、無事にその目標を達成することができました。お付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

やり遂げた達成感で安酒に溺れ、全部吹っ飛んでしまう前に、今の気持ちを書いておこうと思います。当事者意識があって、酸いも甘いも噛みしめている今のうちに。

10月の初めごろから「11月は毎日投稿をやろう」と決め、1か月前から準備をしていました。書くネタを30日分あらかじめ考えて、ヘッダーもテンプレートを作って量産。

ヘッダーと必要なリンクを設定したものを30日分下書きに保存し、予告記事で宣言して後戻りできない状態にし、11月を迎えました。

書いてきた記事はぴったり30個。1日1曲選んで、それについてあれやこれやと書いていく。更新する予定時刻の18時を過ぎたこともありますが、ちゃんと日付が変わるまでに毎日更新していたのは、サボり大魔神の私にしてはすごいことなので、めっちゃ褒めてあげようと思います。

SpotifyとYouTubeでプレイリストも作って、地味に毎日曲を追加していたりもしました。良かったら聴いてね。

文章を書くことについて

そもそも、私が1ヶ月間毎日投稿をしようと思った一番の理由は、アウトプットの量をとにかく増やしたかったから。書くことにまつわる筋力みたいなものがあるなら、それをつけたかったからです。分かりやすくて中身のある文章を、速く・量産できるように、そしてそれを無理なく、息をするようにできるようになりたい。

noteを始めてからこれまでの1年間で、私はライティングのスピードが人より遅いということを、身に染みて感じていました。書くのが遅いし、納得していないものを公開するのもどうしても嫌だった。

だけど私、このまま週一回記事を出せるか出せないかというところをうろうろしているばかりでいいのだろうか。コンフォートゾーン、抜け出してやろうじゃないの。

自分の力量不足も自分で分かっているから、ヘッダー設定やネタ決めなど、文章を書く以外の部分はなるべく事前に準備しておく。何日に何を書くかも決めて表にまとめて、11月は文章を書くことにだけ集中できるようにする。

考えられる限りの準備をして臨んだけれど、寝ても覚めても毎日noteのことが頭から離れなくて、しんどいときもありました。「文章公開するの怖え~」とか「これについて書くのめっちゃ難しい~」みたいな、頭を抱えるような感情で頭が覆いつくされる日々。

書けなくて何時間も悩んだり、予定があるから早めに書かなきゃ!と焦りながら、でも進まない!どうしよう!適当に書いたら曲に申し訳ない!ああ!!私は毎日投稿向いてない!!!

note以外でもいろいろやらなくちゃいけないことも、落ち込むこともある中で「もう疲れた!もう何もしたくない!1日中布団にくるまってYouTube見てたい!」と思いつつ、「いや、noteだけは投稿途切れさせたらいかん」とPCにへばりつくようにして書いた日もありました。

でもそんな風にへばりついて書いているうち「書いてる間だけは元気出てくるな」と感じる自分に出会いました。毎日投稿するのは向いていないけれど、毎日文章を書くということは、私にとって健やかで、わりかし好きなことなんだと思います。

書いたものを読み返して自分の力量のなさにへこむとか、思うように評価が得られなくてモヤモヤするとか、そういうのはめちゃくちゃある。書くことに関するすべてのことが100点満点とはいかない。

でも、キーボードをカタカタしながら思考を言葉にしている時間だけは、ただひたすら、読んでくれた人のことを思って、前向きに物事を考えていられる。そんな風に思う自分に初めて出会うことができました。

他にも楽しいこと、嬉しいことがいっぱいありました。色んな人に読んでもらえたり、リアクションをもらえたり、自分ってこんなこと考えてたのか!とびっくりしたり。そして音楽のことも書くことも、もっと好きになれた。

やってこれたのは、読んでくれた人のリアクションと、「10月あれだけ準備したんだから」「もう宣言しちゃったから」というサンクコストがあったから。読んでくれた皆さん、そして10月の自分、本当にありがとう。

「書くことの筋力」が付いたのかどうか、自分ではあまりよく分かっていません。ただ、ここは話半分に聞いて欲しいところなのですが、個人的な感覚として、文章を書くときに活発になる脳の部位が、ちょっと後ろの方に移動したような気がします。

ものすごく主観的な感覚だし、それがどういうことを意味するかというのも分かりません。脳のどの部分がどういう働きをしているかには、いろいろな説があるようです。

ただ、文章を書いて疲れたとき、10月まではおでこのあたりがびりびりしていたのが、最近は耳から頭頂部を結んだあたりがしゅわしゅわする。その感覚の変化ははっきり分かります。結局疲れるのは変わらないんですけれども。

音楽について書くこと

音楽について文章に書くというのは、本当に難しいことだと思います。毎日投稿を始める前から分かっていたし、毎日投稿を終えた今もそう思います。

基本的に音楽は自分の好きなように聴くのが一番だと思っているし、曲の良さを伝えるなら、曲を相手にも聴いてもらって、その人自身で良さに気付いてもらうのが一番良いと思っている。

それでも音楽を毎日投稿の題材に選んだのは、頭を捻ってもひっくり返っても、それ以上に良いと思えるテーマがなかったから。物心つく前から音楽が何より大好き。一番の友達。そんな私なので、音楽について考えている時間が一番幸せです。

毎日1記事書くとなると、30個書きたいことがあって、書きたい気持ちが1か月先でも変わらないようなネタがあること。そして1か月間向き合うとしても苦痛にならないテーマである必要がある。そんなテーマ、音楽の他には思いつきませんでした。

読んでもらえるか、誰かの得になる記事を書けるかどうかはいったん置いて、自分が楽しめることを優先しよう。頭を捻ったりひっくり返ったりしている間があったら、ネタを詰めたりライティングスキルを磨いたりして、前に進んだ方が良い。

と、無茶を承知で音楽について書くことに決めました。音を言語化するってめちゃくちゃ難しい。感じていることを一生懸命言葉にしても、主観的な感覚や感想やエピソードにしかならない。誰かに届くの?書く意味あるの?と思ってしまうこともありました。

音楽の好みや感じ方は、どこまで行っても主観の世界を出ない。だから最終的に「だってこう思うんだもん!しょうがないじゃん!」とさじを投げたところに「個人的には」という枕ことばをつける。そうしているうち「個人的には」だらけになってしまうわけです。

そこで「音楽への想いは人それぞれというのはすでに全世界の共通認識なのだから、わざわざ書かなくていい!」と奮い立たせて「個人的には」を消しまくりました。

消した「個人的には」をかき集めて、「それってあなたの感想ですよね」と言われている人に配って歩いたら、「それってあなたの感想ですよね協会」から感謝状がもらえるんじゃないかというくらいには「個人的には」を消しまくりました。

選んだ曲に励まされるような気持ちになったこともありました。17日に書いた「返事はいらない」とか26日の「マシンガンと形容詞」とか。この2つの記事を書き上げたあと、ちょっと書くことが楽になった気がします。だいぶ後半になってからじゃん。

「聞いてみたよ!」「私もこの曲好きだよ!」「懐かしい」なんていう反応がもらえたときは本当にうれしかったです。私が文章を書いたことで、誰かが新しい音楽に出会ったり、音楽についてのやりとりが生まれたり、普段思わないことを思い出すことに繋がったら、そういうことが1つでも生まれているのなら、こんなにうれしいことはないです。

また、その曲について「誰かに読まれる」という想定で文章を書くとなると、自分では分かり切っている「好き」「良い」「~と思う」ということについてさらに1歩も2歩も踏み込んで「本当に?」「それはどういうこと?」と考える必要があります。

自分の思考に疑いの目を向けて、考えを深めて、それを言語化する。大変なことではありますが、そうやって考え続けた先に「え!?私ってこんなこと思ってたの!」とか「それってこういうことだったのか!」みたいな気付きや驚きがたくさんありました。

それがすごく楽しかったし、それによって今までよりずっと、その曲やミュージシャンのことを好きになれた。私にとって本当に幸せなことです。

毎日投稿の最終日、記事の題材はBUMP OF CHICKENの「窓の中から」にしようと、最初からずっと決めていました。私にとってBUMPが一番大きな存在感を持つミュージシャンであるとか、そのバンドが一番最近リリースした曲であるとか、そういうのを取っ払っても、直感的にこの曲が良いと思えて仕方なかった。

その理由は、30日に書いた記事に全部詰め込んだつもりなのですが、私がこの30日間の毎日投稿の中で書きたかったことって、本質的にはそういうことだったのかもしれないなという気がしています。

おわりに

1か月間やりとげることができて、本当に良かったです。自分に本当にできるだろうかとめちゃくちゃ不安だったけれど、私は自分で思っている以上に真面目で勤勉で、文章を書くことが好きなようです。

それと同時に、私はことごとく毎日投稿に向いていない人間なんだなとも思いました。ひょっとしたら1か月終わっても続けたくなっちゃうかも……?と期待したりもしましたが、そうはなれなかったです。

というか私がやってきた、毎日テーマを決めてそれについて書くというやり方は、実は毎日投稿には向いていない?その日あったことや思ったことを、その日に書くっていうのがやっぱり、毎日投稿の正攻法なのかもしれません。

ただ、今までよりももう少し頻度を上げてnoteを投稿できたらいいな、”できそうだな”という気はするので、またすぐにお会いできたらと思います。またお付き合いいただければ幸いです。







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