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我が家の味・焼き餃子。

 皆様には「我が家の味」と呼べる料理はあるだろうか。多くの人は「ある」と答えるだろう。私もその一人だ。

 私にとって「我が家の味」は、焼き餃子だ。
 我が家では、月1~2回、家で飲みたい時のメニューとして真っ先に餃子が挙げられる。宅飲みメニューという都合上、土日に作ることが多い餃子だが、前準備を含めると当日15時頃から作っている
 なにしろ、我が家で餃子を作るとなると、一度に200個弱包み、焼き、食すのだ。食材を切るなどして餡にするのは母、餡を皮で包んで餃子の形にするのは姉と私という分担制だが、それでも前準備の段階で1時間半は要する。
 その後、ホットプレートで3~40個ずつ円盤状に並べて焼き、底面に焦げがついてパリッとしたら食卓に届く。
 そうして食卓に並んだ餃子は、お酒の影響もあってかあっという間に皆の胃袋に収まってしまう。それだけ聞くと「4人家族とはいえ、なんて大食漢…」と思うかもしれない。種を明かすと、餃子を作る日は基本的にそれ以外のおかずを用意しない。たまにフライドポテトやラーメンサラダを作るくらいで、そういう日はより早い時間から支度を始める。主食のご飯でさえ、お好みで食べたり食べなかったりだ。栄養バランスについては…そういう日は1ヶ月に1~2回なので大目に見ていただきたい。

 ちなみに、私は静岡県在住だが、不思議と浜松餃子には縁がない。この前「五味八珍」という静岡ローカルの中華料理チェーン店で食べたのが初めてというくらいだ。感想としては「家の餃子と比べて大ぶりだけどサッパリした味」「中央にあるモヤシのおかげで口の中がスッキリする」といったものだ。
 「静岡住み」といっても県東部だから、(少なくとも本場の)浜松餃子を食べる機会が少ないという理由もあるだろうが、一番は「家の餃子に満足しているから」だろう。家で食べる焼き餃子が自分基準では十分すぎるほど美味しいので、外食において"餃子の優先順位"が低くなり、「わざわざお店で食べなくてもいいかな…」と思ってしまうのだ。
 (もっとも、その分家で作ることがない小籠包や水餃子は間違いなく頼むのだが、それはまた別の話)

 我が家にとって、餃子作りはちょっとした"お祭り"なのだ。

#餃子がすき

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