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上手にクロージングできない日

気付いたら。
部屋は真っ暗闇に落ちていて、常夜灯だけがオレンジ色に明るい。
頭はぼわぼわしていて、ただぼんやりと目が覚めたことを知る。
深夜。いや、明け方か。
寝るときは真っ暗にして寝る。いつもは。

時々、いや最近は結構頻繁に、夜眠るのが嫌で。それでもベッドに横たわってしまって、寒くて毛布にくるまってしまって。
それで、いつの間にか常夜灯のオレンジ色の夜になってしまうことがある。

不安とかストレスとか、何だかうまくいかないこととか、何だか色々考えてしまったりすると、何だか動けなくなって、なんとなくベッドに横たわってダメになっていたりもする。
眠れない夜、じゃなくて。
寝たくない夜、なのだ。
だらだらスマホを見ていたら、もう無理やり寝る時間になっていたりもする。こんなはずじゃなかった。


一日のクロージングがうまく出来なかった日。
ちゃんと「今日の自分に評価や見切りをつけて、セーブして終わらせてあげる。」みたいなことが出来なかったなって何となく思う。次の日なんかに。

それか、寝ることは次の日を始めることにあたると思うので、「次の日のスタートを上手く切ってあげられなかった」と言った方が合っているのだろうか。


ーここで今日はおしまい。
そういうふうに。きちんと寝る準備をして眠るということは、例えば本に栞を挟んで閉じる行為のようだと思う。「今日はここまで。」

何だか、それが上手にできなくなるときがあるんだ。
どうしたら良いかなって、ナイトルーティンとかやってみたら良いのかしら?とか考えてみたりもするのだけど、なかなかしっくりこないのです。

言い方を変えると、例えば今日の私を埋葬してあげる行為というのもアリかもしれない。極端な例えだけれど。

今日の私に、よく頑張ったね。もういいよ。大丈夫だよ。ありがとう。
明日の私に、よろしくね。またやってやろうぜ。

そういうふうにちゃんと毎日を引き継げていけたら良いのかもなぁ、と。
上手に生きられない私はぼんやり思っている。

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