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「ハンチバック」

 オーディブルで、色々作品を探していると、気になっていた「ハンチバック」を見つけて聞いてみた。これを読書と言っていいのか、ふと気になったが。

 思ったより短いのだけれど、勢いと迫力があって、一気に聞いた。

 結構打ちのめされるものがあったというか。当事者が書いた本ということで、こういう発信は貴重でありがたいものだな、と思う。
 記者会見でも話題になったが、読書文化のマチズモというのにはハッとされられた。改めてこの本を読むと、本当に気づけない、知らないことが多すぎるし、知らず知らずに人を踏みつけていたりするものなのだなと。
 なんだかんだ言っても自分は持てるもの側に立っていることは意識していないといけない、と思う。

 「妊娠して中絶がしたい」という叫びのような願望も本当に盲点というか、これだけ読むとかなり酷いことを言っているようだが、痛切な心の叫びとして胸を打たれるものがあった。

 とにかくすごい作品だった。これは多くの人に読んでもらいたいと思った。

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