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ごく個人的な本や映画のメモ、感想など。備忘録も兼ねて。

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「さびしさについて」

 さびしさ、と、さみしさ、って同じだけれど、ちょっと語感がちがうよね、なんて思う。私は「さみしさ」派なんだけど。この「び」の濁音が、よりさみしく思うのは気のせいか。  この本は「さびしさ」について。  植本一子さんの新刊。植本さんと滝口悠生さんの往復書簡なのでいつもと趣が違うだろうか。失礼ながら、滝口さんは知らず、作品も読んだことがないのだけど。  個人的にはさみしさは、あんまり良くはわからない。たまにさみしくないですか?とか聞かれることもあるけど、うーん、私は今の生活におい

    • 「ケアする人も楽になる認知行動療法BOOK2」

       「ケアする人も楽になる認知行動療法入門BOOK2」続けて読んでみました。  1に続けてということで、こちらは様々なケースに合わせて、認知行動療法をどう導入して、どのように使ったかを解説してくれており、1の応用編といったところだろうか。  こちらも読んでみて、自主練にはやはり1が良いかなと思いましたが、もう1は大丈夫、では次はどう使っていくのか、というフェーズにはこの本は十分答えてくれると思う。  認知行動療法は自己責任、辛い状況もこういった技法で乗り切るべき、みたいな

      • 日記 4/1〜14

        4月1日  朝から外出。ここ最近色々気に揉んでいたプロジェクトがこれでなんとか一つ終了。無事に終わって良かった。残る案件はあと2つくらいか。  仕事で人と会うと、あの時私がこう言っていたら、とか余計なことを言ってないか、私の振る舞いは適切だったか、とか色々考えてしまって帰りにどっと疲れる。誰もそんな気にしていないと思うのだけれど、色々ジャッジされてるのでは、と不安に。疲れた。 4月2日  打ち合わせのない一日。コツコツ作業。研修課題提出。なんとなく提出期限日まで一日温めてし

        • DUNE2

           1も観に行ったので、2も行ってきました。1はなかなか長い映画だったけれど、アートワークがとても綺麗だったので劇場で観てよかったな、と。2もきっと大画面で観た方が良さそうと思い、行ってきました。しかもIMAXで。  こちらはSF大作映画です。出演者もかなり豪華で、ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤがメインキャラクターで、若手スターが揃っている。脇に出てくるのも、レア・セドゥー、シャーロット・ランプリング、クリストファー・ウォーケン、レベッカ・ファーガソンなどなど、豪華。洋画の

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          「自炊者になるための26週」

           こちらも楽しみにしていた「自炊者になるための26週」。前よりは少しづつできるようにはなっているのだけど、やはり自炊はしんどい。なんとかならないか、と思って手に取った一冊。  すっかりタイトルで誤解してたんですが、1から自炊を習得する過程をみていくのかと思いきや、全く違っていた。  結構な手練の筆者がどうしたら料理がしたくなるかについて考え、それを実践すべく26週それぞれのやってみること、を丁寧に説明してくれる。  料理する楽しさをそれぞれで探っていくのかな、と思いきや、冒

          「自炊者になるための26週」

          「にごにが日記」

           ついに岸政彦先生の「にがにが日記」を読みはじめた。これ楽しみにしていた。  読んでいると、ほのぼのしていて、何気ない日常がとても愛おしく感じる。その中にきなこ(飼い猫)を亡くした悲しみなども語られていて、悲喜交々といった日常。  人柄だろうか。本当に良い。(語彙力がなくて申し訳ない)こんな暖かい文章って書けるものなんだな、と。  こんな風に文章から人柄が滲み出してるとしたら、わたしの文章からは何が滲み出しているんだろうか(笑)逆に怖い。  岸先生のパートナーのおさい先

          「にごにが日記」

          日記 3/23〜31

          3月23日  友達とランチ。久しぶりのフレンチだった。美味しかった。メインの鴨がなかなか切れなくて難儀だった。外で食事する機会が激減し、ナイフとフォークの使い方、元々上手くなかったけれど、ますます下手になった気がする。ため息。 3月24日  昔の会社の先輩が東京に来たとかで珍しく土曜出かけたのに日曜もランチへ。2日連続は疲れるけれど、会えて良かった。先輩はめちゃくちゃ元気だった。  今読んでいる本が子供向けなのにものすごく難解で苦戦わかりやすく書いているのにわかりにくい。。

          日記 3/23〜31

          「噛みあわない会話と、ある過去について」

           辻村深月さんの本。文庫化される時に東畑開人さんが解説を書いたと聞いて、読んでみた。  ヒリヒリとした痛みを感じる本。ものすごく平たくいうと、無自覚に相手を傷つけていたことに対して、復讐される話だろうか。自分は忘れていても、された側は覚えている。  解説の過去の様々な痛みや傷つきを幽霊と呼び、この本を怪談話としていたのが秀逸。  こんなヒリヒリした話を書けるのは本当にすごいと思う。復讐する側の冷静かつ情熱的な言葉もとても面白いし、受ける側の心の動きも細かく描写されていて、こ

          「噛みあわない会話と、ある過去について」

          「ケアする人も楽になる認知行動療法入門1」

           伊藤絵美先生の本。何冊目だろう。  前にも書いた気もするけれど、リワークの時に習った認知行動療法の授業の時は、なんとなく自己責任的な空気を感じて、嫌になってしまった。ストレスがあってもうまく対処して倒れない人になりなさい、社会に適応しなさい、そういう人が社会に求められるのです、みたいに感じてしまった。  その後伊藤絵美先生を知って、ご著書を色々読む中で、認知行動療法は結構有効な手段なのでは、と思うようになった。伊藤先生も環境調整は大事、悪い環境を乗り切るためのものではない

          「ケアする人も楽になる認知行動療法入門1」

          日記 3/16〜22

          3月16日  週末。暖かい良いお天気。  欲しかったものがあったのでジム後に頑張って少し遠方へ出かけてみたら、すでに売り切れ。徒労に終わる。かなしみ。行き場のないこのなんとも言えない感情。電車で本を読みたいという欲求もあったので、遠くとも頑張ってみたのだが、がっかり。その代わり本はよく読めた。  早咲きの桜が咲いていた。 3月17日  会社の研修の宿題まとめ。なぜか自分がやった失敗とか延々思い出してしまって、大変しんどい。消えたい。  コロナワクチンの接種券が来たので早速予

          日記 3/16〜22

          「マティス 自由なフォルム」

           「マティス 自由なフォルム」展行ってきました。2月から5月までやっているのですが、やはり早い方がいいかと思い立って3月頭に行ってきました。  昨年5月の東京都美術館での展覧会も行った。マティスはかなり昔から好き。今回は私の好きな切り絵にもフォーカスしたものということで、とても楽しみにしていた。  まだ会期前半戦のせいか、週末にも関わらず、人垣の後ろから観るということもなく、比較的どの作品もきっちり近くで観れた。やはり会期前半に行くのが吉か。美術館ってどの時間帯が良いのかい

          「マティス 自由なフォルム」

          日記

           なんだか「にがにが日記」を読んだ影響なのか、日記をつけると良いみたいな話も読んだりで、ちょっと書いてみた。そんなに続かないかと思うけれど。そしてアップするタイミングが分からず長々とと書いてしまった。。。しかも結構ネガティヴな、ネガネガ日記だ。。 2月29日  いつも午後聴いていたラジオ番組が来月で終わるらしい。悲しい。パーソナリティの方の声が好きで仕事しながら心地よく聴いていた。  仕事の方は最近なんとなくようやくペースに慣れてきて、大きく調子を崩さず冬を越せたな、と思

          「超人ナイチンゲール」

           タイトルで何事かと思い、これがまた医学書院の「ケアをひらく」シリーズの一冊と知り、興味津々。「ケアをひらく」シリーズの本はどれも面白いし、新しい視点を与えてくれる。  ナイチンゲールは看護師なので、このシリーズでもなんら不思議はないのだが、タイトルと作者が気になった。  作者はアナキズム研究をされている栗原康さんで、過去に「サボる哲学 労働の未来から逃散せよ」を読んで面白かったので、期待大。それに「超人」ってなんだ?!  なぜナイチンゲールの伝記を栗原さんに依頼したのだ

          「超人ナイチンゲール」

          期間限定公開のこのコンテンツ、独特の世界観で面白かった。 https://youtu.be/Vgvl3Ym6zXU?si=YmjeZQkSfGp497fA 最近リンクがうまく貼れない。コピペだとURLが貼り付けられてるだけでリンクしてないような。

          期間限定公開のこのコンテンツ、独特の世界観で面白かった。 https://youtu.be/Vgvl3Ym6zXU?si=YmjeZQkSfGp497fA 最近リンクがうまく貼れない。コピペだとURLが貼り付けられてるだけでリンクしてないような。

          「地球星人」

           村田沙耶香さんの「コンビニ人間」に衝撃を受け、他の作品も読みたいと思い手に取ってみました。  これもびっくりした。社会への違和感を「宇宙人の目」として捉え、まなざす力強さに圧倒される。  コンビニ人間と同様に、社会のいわば当たり前に疑問を呈するような作品で、私も含めうっすらと感じたことのある違和感を炙り出している気がする。  社会を「工場」と呼び、自らを部品という。 そして結婚適齢期の主人公は下記のように感じる。  社会から感じるプレッシャーのようなものをこのように

          「地球星人」

          「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた」

           伊藤絵美さんの本。今年は認知行動療法を自分でなんとかやってみることできないか、と思い手に取ってみた。  架空の事例をベースに治療の進め方(どういうプロセスで進めていくのか)が、非常に分かりやすく、途中途中に挟まれる認知行動療法の解説もわかりやすく、とても役立ちそうな内容。  認知行動療法のカウンセリング受けたい人にはどんなものなのかとても分かりやすいと思う。カウンセリングでどんなことをするのかよく分からないと思うので。  セルフモニタリングが肝だと思うのだが、私はそれが

          「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた」