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「カウンセラーはこんなセルフケアをやってきた」

 伊藤絵美先生は認知行動療法の著名な方でお名前は知っていたのだけど、本は未読でした。
 なんとなく認知行動療法の響きが自己責任論ぽく苦手で。
 でもTwitterで青山ゆみこさんがおすすめされていた「セルフケアの道具箱」を読んでとても良かったので、改めて購入したこともあり、他の本も読みたいと思っていたら、この本についてもお勧めされていて、さっそく読んでみました。

 すごく面白いです。私は普段クライアント側なので、治療者側の話は全く聞いたことがなかったので。
 なぜこのカウンセラーになったのか、どう勉強を進めて来たのか、など、興味深い。
 実際にこういうふうに実践されているのか、というのが、こちら側の目線に近く(マインドフルネスを続けるのが大変など)、それをどう工夫して続けているかが書いてあって、自分もやってみよう、できるかも、という気持ちにさせられる。少し前向きになるような。
 自動思考の外在化の方法は私も真似してみようかな、と思いました。(ネガティブな自動思考に惑わされることが多いので)
 マインドフルネスに関する工夫もたくさんあって、これならばできるかもしれない、と思える方法があって何か取り入れられると思う。

 プチ依存的な話や、生育歴とか、とても意外すぎて、びっくりしました。心理士の方ってちょっと浮世離れした感じの方が多かった気がするし、清廉潔白感がイメージとしてあったんのですが、心理士とはいえ、当たり前ですが人間なんだな、と思った。
 私の今お世話になっている心理士さんがあんまり人間味を感じないので(失礼だが、あの人間味のなさ、ロボ感というか、コケシ感のおかげで話しやすいという面もある)、とても意外でびっくりしました。

 ほんとにここまで書いて良いのかなー、と思う反面、すごくありがたいというか、それをどう解決していったかみたいこともたくさん書かれていて、とても勇気をもらえる。

 スキーマ療法の本は、リワーク時代に、リワーク中に読まなくちゃ、と高速で読んだ記憶しかなく。また改めて取り組んでみても良いかもしれないな、と思ったりしている。

 チャイルドモードの話も、私にはなかなかそれが難しく、出てこない。ぬいぐるみの威力が大きいということなので、試してみようかな、と思う。我が家にあるのは小さい虎小石のぬいぐるみくらいしかないが。
 先日のしいたけさんのnoteでも挫折した時5歳児の自分の感覚を、という話もあったので、子供の感覚を思い出すことが私には必要かもしれない。

 著者もあとがきに書かれてる、この通りだし、私もそうしていくしかないんだな、としみじみと思う。

「紆余曲折ありながらも私は私自身をどうにか助けながら生きてきたし、今もそうやって生きてるんだな、という、1点に尽きます。」

 結果的に私は途中でポッキリ折れてしまって、まだ立ち直れずにいるものの、これまでもこれからも自分をどうにか助けながら生きていくしかないんだな、と。(もちろん人にも助けてもらうけど。)

 読み終わるのが勿体無いような。きっとまた読み返してみる本になると思う。
 著者のオンラインセミナーも初心者向けがあれば受けてみようかな、と思う。


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