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「長所なんてない!」と思う人のアピール方法ー55点を探そうー

「スキルなんてない」「長所なんてない」そう思ってしまう理由

「ぶっちゃけ、自分のスキルに自信なんてないんです」
「自分の長所がわからないんです」
「だから転職してもうまくいく気がしません」
キャリアの相談に乗ると、こういったお声はとても良く聞きます。

僕も気持ちはよくわかります。
自信がないから、自分のいいところを一生懸命探す。
そうしてひねり出した言葉も、正直しっくり来る言葉はあまり多くない。
嘘をついているわけではないけど「自分のことすごい」と思ったこともないからその言葉が自分とは違う人を表現しているように感じる。
めっちゃわかります。

ただ、この感覚だけでアピール不足に陥ってしまうのはもったいない!
なぜなら、この感覚を持っていても「あなたの長所はアピールできるようになる」からです!

長所がないと思ってしまう人の誤解

長所がないと思ってしまう人は、自分がどう評価されるかについて誤解している場合が多いです。
それは
「長所とは、すごい部分のこと!」
「すごい人じゃないと認められない!(内定をもらえない!)」
「うまく行かなかった経験は恥ずかしい!」
といったものです。
では、どういうふうに捉えるとアピールがうまくいくのでしょうか。

長所とは「すごくないが、他の人よりちょっとだけ優れていること」

「長所というのは、100点でないといけない
誰から見てもすごいと思われるような要素が必要」
そう思っていませんか?
その感覚はあなたの魅力を伝えるにはちょーっともったいないかも!

「すごくなくていい。他の人よりちょっとだけ優れていること」ってないですか?
100点ではないが、55点くらいの、周りより5点だけ経験をつんでいること。
よく考えたら、あまり普通の会社では経験しないようなこと。
思い返してみてください。確かに5点分くらいは経験してるなあ、というところ。

外回りばかりで人よりやや体力がある?
上司があまり事務所にいなかったので、能動的なコミュニケーションの経験がある?
雑に「書類まとめておいて」と言われてある程度の状態に書類をまとめる経験が多い?
そう、それが「長所」です!

転職において、あるいは人間関係において、相手は100点を求めていません。
人間関係で言うなら「すごくなくていいから、ある程度まともでいい人と付き合っていきたい」という感覚です。
転職で言うなら「この給料・条件で、すごい人が来るとは思っていない」という感覚です。
「100点じゃなくてがっかりされる」かのような錯覚は、向上心の裏返しではあります。
しかし、これはあくまでも錯覚、相手はそもそもそんなふうに考えていないことをよく知りましょう。
100点ではなく、55点くらいのものから「長所」にカウントするようにしましょう。

うまく行かなかった経験も長所になる

「営業1年目で、とても苦戦して、同期の中でも成績が出なかったほうです」
そう言う私を見ると人事はどう思うでしょうか?
根性ありそう?実力不足?どんな工夫をしてきた?得意なパターンを発見できているのか?いないのか?
そしてきっといろいろ考えて、出てくる疑問はこうでしょう
「そこから何を学びましたか?」

僕の場合は、営業で使える伝わりやすいプレゼンテーションを特に身に付けていきました。
現在はプレゼンテーション講座も行い、好評いただいたりしております。
これは、間違いなく普通の「トークが上手くて失敗しにくい営業マン」よりも5点ほど経験している、自分の長所なのです。

「うまく行かなかった経験」を他の人より経験している。
その経験値は、点をつけると55点とか、60点とかになる。
そういう捉え方とでもいいましょうか。
「その経験があったから、どうプラスになったか」考えましょう。
それは必ずあなたの「オリジナルの長所」になります。
あの時の失敗があるから、こうなりました、ということが語れるようになるはずです。
うまく行かなかった経験自体に人はあまり関心がありません。
それを経験して、どう成長したのかに人は関心を持ちます。
だからこそ「うまく行かなかった経験」はあなたの魅力に繋がります。

アピールとは「嘘をつく」「誇張」するではない。

さて、あなたの長所を整理したあとは次のステップ。
実際の面談などで「何を伝えて、何を伝えないか。どういう言い方で伝えるか」を考えて準備をすることになるでしょう。

ここで、自分の長所を伝え慣れていない人はだんだん、じんわーりとですが
「まるで嘘を言っているような感覚」
「誇張している感じ」
「自分ってそんなにすごくないのに、すごいと言っていて違和感がある」
という感覚になりがちです。

ちょっとまった!それはとてももったいない!
せっかくあなたの長所という「具材」を見つけて用意したのに、アピールという「料理」がただ強火で焦がすようなやり方をしてはもったいないです!

アピールとは「相手が求めていることに対して、自分の長所が役に立つ可能性があることを伝えること」

先ほどもお伝えした通り、あなたの長所は55点でいいのです。
それはあなたの感覚で言うなら長所というよりも「特徴」くらいのものに見えていると思います。
それを60点、70点であるかのように伝えると自分の中で違和感がでてきます。
それではホンネのコミュニケーションができません。

あなたの長所は2ステップで料理するのがいいです
まず「相手が何を求めているか」を知ること
そして、「自分の長所が役に立てる可能性はどこか」を伝えること

例えば「リーダーシップをはる未来の幹部候補がほしい」が相手の求めているものだととわかったとします。
・きつい中で3年も粘って数字を上げてきた経験は、苦しいときに部署を支えるリーダーになる可能性である
・データを何度か扱ってきた経験は、客観的にチームを分析して効果的な施策を考えるリーダーになる可能性である
このように、相手の求めているものに対して自分の長所を「可能性」に料理してあげる。
これがとてもいいアピールの方法です。

あなたはこれからも多くの経験をして、あなたの長所は伸びていくでしょう。
相手もそれをよくわかっています。今のあなたが、あなたの可能性の最大だとは思っていません。

だからこそ、今ある長所を育てた先の「可能性」を言語化し、実現するように精進する姿勢があれば、等身大のあなたが相手の求めている人材として「ハマる」ようになっていきます。
「すごいでしょ!」と伝えるのではなく、相手の求めている人材として「ハマっている長所を探して、伝える」のが、アピール方法として最適です。

あなたの長所は可能性の塊です

あなたの「他の人よりちょっと経験のあること」は未来の可能性の種です。
それはとても素敵なことで、人によっては喉から手が出るほどほしい経験だったりします。
そして、自分のことをそういう「普通だけど、ちゃんと長所と可能性がある人」だと認識できれば、他の人の長所や可能性に気づけるようになります。
そういう風に周りの人を見て、ともに長所を活かし合う人生だと、幸せだと思いませんか?

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