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9月

最後の文化祭、体育祭が終わった。
これからは受験。勉強をしなくてはならない。分かっている。切り替えなくてはいけない。それも分かってる。

8月が終わっていた。まだまだ異常な暑さは続いてはいるけど、31日が終わると同時に夏は終わりに歩幅を合わせ始めていた。

春、主に4月。よく出会いと別れの季節と評される時期。今年は夏の終わりにそれを感じた。

友達がアメリカに行った。先輩が今度フランスに行く。たくさんの先輩方が島に帰ってきて、またそれぞれの居場所に帰って行った。
例年以上にカップルができた。そこには仲良い友達もいて。別れたやつもいて。
色んな人が、関係性移り変わっていた。
海外では9月入学が主流だし、ぐろーばるに見ればこの季節もそういう季節なのだろう。

それを横目で見ながらきっかけを探している自分がいる。
文化祭と体育祭、色々あって、何にもなくて。
このビッグイベントの終わりをきっかけと据えられる程単純でもない。そう単純で在りたくないなんて思ったりして。

自分を囲む様に青い風が吹いて、隠岐の深い深い碧に、吸い込まれて言った。春みたいに、新芽のような繋がりが生まれて言った。
結局、アオハルとやらへの憧れは捨てきれなかったけど、変わらなきゃいけない。

4月、怒涛の変化の季節を経て、しばしのおやすみをいただいた人達は五月病とやらによく罹患する。
グローバリズムが進んで9月もまた似た季節になってきて。学園祭の振休を挟んでしまって。
賞味期限切れの憧れも、厄介な病もどうやって振り切ってやればいいんだろうか。

終わったら終わった数だけ次がある。それはこの島が教えてくれた。
今終わらせなきゃいけないことの次にやりたいことが最近やっと見えてきた。

積み重ね、努力、切り替え、継続、勉強、
そして、全力。
今まで逃げて、出来る人に憧れ妬んできたもの達が、今を終わらせるのに必要になってしまった。
いや、必要になるような道を選んだ。
スロースタートじゃ間に合わなそうなもんで、そろそろスパッといきたい。こっから1ヶ月はがむしゃらにやらなきゃいけない。

色んな、こっちに来て貰った言葉が頭を巡る。
背中を押してくれるもの、メンタルを刺すもの
伸びそうな鼻を切り落とすもの。
走馬灯みたい。

こんなポジティブっぽいこと書く気無かったんだけどな。毎回スタートだけは上向きで気付いたら下を向いている。
ポジティブになってしまったということは知らない内にちゃんと切り替えてスタートに立てていたらしい。

なんかぐっちゃぐちゃのまますっきりした。

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