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採用担当者がエントリーシートを全て見ていた大手出版社の話

  私は新卒採用の就活時、自分の夢を追いかけて出版社を受けていた。多数受けた中で1番印象に残り、お祈りはされたが受けて良かったと今でも思える会社がある。講談社だ。

就活当時は講談社の合同説明会や、運良く会社説明会(当時は確か抽選式だった)にも行った。出版社への就活は少し特殊で、OBもいなければ私の通っていた大学には殆ど就活に関する情報が無かった。自力でやるしかない手探りの状態だ。そんな中情報源の一つとして、採用担当者さんのTwitterをフォローし日々情報を得ていた。

エントリーシート提出にあたり、当時の採用担当者さんは全部読むからギリギリになっても出して良い。というような事を言われていた。就活では多くのエントリーシートは学歴、資格、写真など簡単な所でふるいにかけられる事も多い。1枚のエントリーシートを応募者全員分読むだけでも大変だが、出版社の場合は2〜4枚のボリュームがある会社も稀ではない。講談社も例に漏れずしっかりとボリュームのあるエントリーシートだった。

それを全部読むと言う採用担当者さん。その言葉を頼りに一生懸命考えてエントリーシートを書いた。提出はもちろんギリギリになった。自分の拙い文章で出来る限りの事は書いた。エントリーシートだけでも達成感はあった。提出がギリギリになったエントリーシートは通らないという話は就活中よく聞いており、もう無理かもしれないと半ば諦めそうになっていた提出期限の1日前。まだ間に合いますよと採用担当者さんがツイートされていた。その言葉を信じた結果、魂を込めて送ったエントリーシートは無事通ったのだ。ああ本当に全部読まれているんだ。そう思った。その後の筆記テストで学の差を目の当たりにし、そこで講談社への就活は終わりとなったが、エントリーシートが通っただけでも当時は認められた気がして嬉しかった。落ちても嬉しい、心からこの会社を受けて良かった。そう思えたのだ。

自分が本当に情熱があったからこそ、例え落ちたとしても燃焼はできた。採用担当者さんのTwitterには本当に感謝している。こういう情熱のある人が働いている会社だからこそ、良いモノが創れるのだと感じる。昔から好きだった講談社が就活を通しまた違った面から好きになれた。

時代が変わると共に出版業界も大きく変化してきているが、こういう情熱を持った人が働いている講談社をこれからも応援していきたい。

#わたしが応援する会社

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