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妙な読み間違い

麻生太郎総理

以前、麻生太郎さんが首相だった頃、国会での答弁で官僚の用意したペーパーの読み間違いを何度かして揶揄されていたことがある。漢字の読み間違えの類だが、教養のある方なので、読み方を知らないわけでもないだろうに、と当時は思っていた。

近視と老眼

自分自身還暦を過ぎ、ひどい近視の上に手元の文字もぼんやりしてきて、ようやく麻生さんの読み間違いの正体がわかってきた。一瞬で視覚情報が入ってこないのだ。私の場合はピントがあう一部分の情報だけを元に早合点をして読み間違う。

ゴム手袋

先日こんなことがあった。我が家では台所に使い捨ての薄手のゴム手袋を置いている。家内は食器洗いに、私はハンバーグをこねる時と換気扇の掃除をする時に使う。ティッシュペーパーと同じくらいの大きさの箱に50枚くらい入っているのだが、それが底をついてしまった。早速、翌日に同じものを買おうと思って、近所のニトリに行ったが見つからなかった。

帰宅して、家内に「あのゴム手袋、どこのニトリで買ったの?」と尋ねると、「あれ、ニトリちゃうよ。ニトリル手袋よ。」と笑われてしまった。いつも手袋を取り出す時に箱に書いてある大きな文字を見ているはずだが、最初の「ニトリ」しか目に入っていなかったというわけだ。結局、後日ドラッグストアにて「二トリル手袋」を買うことができた。

カントリーマアム

今度は今日、夕食の買い物に近所のスーパーに出かけた時のことだ。お菓子のコーナーを横切った時に並べてあった袋が視界の端に入った。個性的な下手ウマのイラストが袋に描かれていて、ちょっと変わったネーミングなのも気を引く。「いじわるバター」とかいう名前で、人間の顔をしたバターが困った顔をしているイラストだ。

必要な買い物をして、おやつにあの「いじわるバター」を買ってみようと、再度お菓子コーナーで手に取ってみると、これが「じわるバター」だった。「じわるバター」もネーミングとしては攻めているとは思うが、一瞬見ただけだったので、読み間違えたのだ。不二家のカントリーマアムのシリーズで、帰って食べてみると、リッチなバターとチョコレートがよく合っていて、美味しかった。

不二家カントリーマアム「じわるバター チョコにタジタジ」 とてもリッチな味わいで美味しい

歳をとるという事

麻生さんのように、一国の総理大臣であれば騒がれるだろうが、私のような罪の無い読み間違いなら笑い話で済ましてもらえそうだ。程度の差はあれ、誰しも老いを迎えて身体の機能が落ちてくる。視力や頭の回転も然り。そんなこんなで私の妙な間違いはこれからもますます続きそうだ。これも歳を取るという事だと受け入れた方がよさそうだ。

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