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【詩】母校の匂い

閉じられた校門を前にして
ふるさとの匂いなどおぼえてる
校庭を流れてた歌声が
耳もとで突然にこだまする

いくつもの青春を見届けた
母校も長年の
その役割を終えるという

おしゃべりあふれた校舎が
今では無口な子に似て
寂しそうに立ち尽くす


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