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伊勢神宮のおかげ犬


日本ではとても人気の動物ですね。
日本の犬は海外でも有名です。
渋谷の忠犬ハチ公とDogeのミームの柴犬の「かぼす」は日本の出身では一番有名でしょうね。可愛くて、人間の心を温めてくれる誠実な柴犬は日本の犬の定番だと思います。そして、日本の歴史には心温まる犬の物語があります。それは江戸時代の「おかげ犬」です。

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江戸時代には、伊勢神宮へのお参りは一生一度しなければならない巡礼でした。現在でも同じでしょうが、その時代は、この巡礼旅は簡単なものではありませんでした。江戸から伊勢神宮まで、二週間以上がかかり、道で危険性もあります。老人や体が弱くて、病気がちの人たちは、このような旅は無理でした。命を落とす巡礼は意味ないですね。その人立ちは、本人の代わりに、犬を伊勢神宮の参拝に派遣しました。その犬たちは「おかげ犬」と呼ばれました。

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最初の例は福島県須賀川市の出身のシロという柴犬です。
ご主人は伊勢神宮へ毎年参拝していたが、ある年に病気で倒れてしまいました。ご主人に代わり、シロが一人で参拝します。
道中、人々の助けを借りつつ、伊勢神宮の参拝を果たして、2ヶ月後には、無事に帰りました。

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この物語は、江戸時代には、人気になり、参拝の犬の文化を生み出しました。犬の首には「お伊勢参り」と書かれた巾着がぶら下げられて、お金と餌が小袋に入っている代行参拝犬たちに「おかげ犬」という名を付けました。そして、伊勢神宮の参拝の浮世絵では、「おかげ犬」をよくみかけます。
可愛い参拝犬のおかげで、誰でも伊勢神宮に参拝できました。

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残念なことは、明治時代になり、「おかげ犬」の文化がなくなってしまいました。しかし、伊勢市のお土産には、おかげ犬たちの跡が残っています。
とくにおかげ横丁で、「おかげ犬」のお菓子やおみくじを買えます。そして、伊勢神宮へ犬と一緒に参拝すれば、衛士見張所に無料で犬を置ける場所が設置してあります。

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