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全力投球できる場を自分たちで築いてきた、よろこび。

先週、はじめてnoteマガジン『KUKUMU』に文章を書いた。心からうれしく、満ち足りた経験だった。お金も発生しない自主企画なのに、どうしてそんなふうに思ったのか、残しておきたい。

こんにちは、こんばんは。「ひとくち、ひとやすみ」をコンセプトにした食べるマガジン『KUKUMU』を主宰している栗田真希です。

今年の5月から運営している『KUKUMU』では、わたしはいつも編集をしている。
書くのは、ライティングスクール「バトンズの学校」で出会った4人の同期。月に1本ずつ書いてもらい、毎週水曜日に更新する。

彼女たちは、誘った時点ではライターが本職ではなかった。だからこそ、わたしがしっかりサポートしたいと思い、編集に徹してきた。

しかし8月は5回、水曜日がある。

ちょっと迷ったけれど、自分で書いて、空白を埋めることにした。いつも編集してわがまま放題言っている人間が、記事を書くことにしたのである。

書いた。

すごく大変だった。

ネタ探しにも苦労したし、同期4人がよいものを書いているなかで見劣りするようなものは書きたくないし、なにより調べることには頭を抱えた。わたしは日本史専攻で世界史まったく詳しくないし、三国志もキングダムも履修していない。あ、藤崎竜先生の封神演義は読んだけども。

それでもできる限りのことをして、公開まで漕ぎつけた。公開ボタンを押すとき、どきどきした。毎日のように平日30分で書いているnoteとは、違った。それがうれしかった。

全力投球できる場は、得がたい。

わたしにとって note は基本的に「筋トレ」の場だった。全力投球できるのは、仕事で関わってきた webメディアや、過去通った「ほぼ日の塾」や「バトンズの学校」だった。

そんなわたしが、全力投球でnoteを書けた。自分が主宰するnoteマガジンという場で。誰かが用意してくれた場ではない、わたしたちの場所。じんわりと、胸が熱くなった。

そして、これまで記事を書き、そんな場所に一緒に育ててくれた4人の仲間たちに感謝の気持ちでいっぱいになった。

みずのけいすけさんのTwitterスペース、こたつラジオに『KUKUMU』のメンバーでお邪魔したとき、森川紗名さんがこんなことを言ってくれた。(まだ今日時点では聴けます)(4:27:00くらいからのところです)

「どんどんわたしのなかで緊張感が増してるんですよね。スタートの時点ではまだ書くプロではない4人が書いていくよってところからスタートしたんですけど、みんな真剣な一球を投げてくるから、プロではないといいつつも、それぞれみんなすごいんですよね。こんなに真剣な場だったんだと毎回思わされるというか。『KUKUMU』の場に恥ずかしくないものを書かなくっちゃって」

そのときは「うれしいことを言ってくれるな〜」なんて、のほほんと聞いていたのだけれど、いざ投稿するときにはわたしも緊張していた。

間違いなく、ライター4人の積み重ねのおかげだ。

こんなすてきな場所をつくれる仲間がいることに、心からの感謝を。

マガジンをつくろうとしていた、あのときの自分も褒めたい。

自分たちの真剣さで、わたしたちはよろこびの果実を手に入れたのだ。

ちなみに、古代中国について調べていくうち、わたしの愛読書でありバイブルである『十二国記』の世界のルーツにもふれることになり、ひとり興奮していた。著者の小野不由美さん(ファンは小野主上とも呼ぶ)はどれだけ調べ尽くして、あの世界を構築したのか。調べただけでは築くことのできない稀有な物語ではあるが、調べることが必ず土台にある。小野主上への敬愛がまた深まった。

あ、また11月は水曜日が5回あるんだよなあ。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。