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新人校長先生、その景色を忘れないで。

学校管理職応援コーチからエールを贈ります


4月1日、今年は月曜日。そこから二週間あまりが経ちました。

新人校長先生、今週末は少しゆっくりと過ごせていますか?
先週は何をしてどんなふうに過ごしていたのやら…

職員への訓示、校内校外での会議、地域や関係機関への挨拶回り、入学式の準備、
初めての「式辞」を考えて、そうそう式典用の礼服も用意して。

最初の数日間は文字どおり目の回る思いでしたね。
校長ってこんなことまでやるのか、と溜息も出たかな。

私が県立学校の校長を拝命し着任したのは、ちょうど令和が始まった年。
先輩方から頂いた着任祝いの胡蝶蘭はたいそう美しかったけど、
校内のどこに何があるかも分からず、何を誰に訊けばわかるのかを
教頭先生に逐一教わりながら、始業式を迎えたことをおぼえています。

そして、校長には、その立ち位置でしかみられない「景色」があることを、
私は知っています。


新人校長先生、始業式や入学式では

あなただけが、

壇上からすべてを視界に収めることができました。

そしてその高さから、ご自身の思うところをみんなに語ることができました。

幾百の若い瞳に見つめ返された、その景色は
その瞳を一層輝かせるという責任を伴った景色であるのです。

あのとき、あなたの心にどんな思いが湧いてきましたか?


あの景色を、彼らの瞳を、忘れないでほしいのです。

一段高いところから、

全てを見て取る位置に自分がいることを、
自分だけがそこにいることを、

だからこそ「校長は孤独だ」と言われるのだと、

覚えておいてほしいのです。

私は校長職を2年務めました。
いちばん欲しかったのは、利害や上下の関係なく自分の思うことを話せる相手。
アイディアの「壁打ち」の相手。

ほかの誰にも見えない景色や責任や孤独の中で、
自分の話に耳を傾けてくれる相手が欲しいと思いました。


(そこから校長を降りてプロコーチをめざすあたりはまたいつか)

新人校長先生、4月後半を乗り切ればゴールデンウィークです。
まだまだカオスの中にいるかもしれませんが、あと少しですよ!

【 KAORIN 学校管理職応援プロコーチ 】

学校管理職(校長、教頭)へのパーソナルコーチング
管理職登用試験のサポート
コーチングやコミュニケーションスキルに関する研修、講義 等を提供しています



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