夕焼け

思い出そのままで干される
布団
なきはじめるカラス
青空が橙になっていく

僕ら夕焼けを背景に
主人公を演じてる
物語に色を付けるのも
あなたという主人公なんだ
何気ない数分で
街が僕が心が動く

蝉の音が聞こえて
始まりの合図だと
14歳ぶった行動でも
君といれるなら
それでいいや

待ちわびた放課後
始まったタイムセール
閉まりそうな
商店街
壊れそうなアパート
これがいいんだよと
胸を張って言う

僕ら夕焼けを背景に
物語を作っている
隣にいるのは
あなただけ
橙の太陽が
色を付ける

誰にでも涙で消せない過去が
あって
誰にでも簡単に水に流せる過去が
あって
でも
簡単に終わらせていい訳じゃないから

夕焼けが僕らに過去を思い出させ
夕焼けが過去を特別にしていく
夕焼けが今を大切にさせる
僕ら物語の途中でそれに気づく



初めて詩を公開するので少し恥ずかしいですが、いろんな反応があると嬉しいです!!

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