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【エッセイ】コンペに出す予定の小説を、書きかけで長らく放置していた。久しぶりに書こうと思ったら…

2022年もいよいよあとわずかとなりましたね。
わたしは長年「文章を書く」ということが好きだったのですが、今年の9月からnoteに小説やエッセイ、映画感想なんかを投稿し始めたことで改めて、文章を書くことが好きだなあ、と実感できる瞬間が、たくさんありました。

そんな中で、12月31日が締切のとあるコンペに小説を出そうと思っていまして、1週間程前に無事応募が完了したのですが…。
その小説、今年の8月末から書きかけでとまっていました。

その結果何が起きたのかというのが、タイトルに繋がるわけなのですが…

設定が夏だった。

当時のわたしは、締切までまだ数ヶ月あったことと、短編小説だったこともあり、「まあすぐに書けるだろう。」と思っていたんですね。
まさか締切数週間前に、いい加減書かないとやばいと慌てるとは。そして、小説の設定は夏なのに、現実世界ではもう真冬ということに、ここまで笑うとは思いませんでした。
登場人物がみんな半袖を着ていて、38℃のお湯でシャワーを浴びている描写もあったりして、とにかく夏を感じた。そりゃ笑うって。

さらに、ほとんど書き終わっていたことにも自分で驚きました。
ほんまにすぐ書けるやないかい、と。
なんで書きかけにしたん…?

まあ過去の自分の心情を察するに、恐らく「絶対に書きたい!!」というシーンを既に書き終えていて、満足していたんでしょうね…。
通常、物語を書く上で、最初にプロットというものをしっかりと作成するものだと思うのですが、わたしは短編小説を書く際は勢いで書くことが多いので、書きながら話の流れが変わってしまうことが結構あるんですよね。
もちろん、「起承転結」という、ストーリーの柱となる部分が大幅に変わることはないのですが、「このセリフは絶対使いたい」「こういう描写は絶対入れたい」とか、細かい部分のこだわりが、気付いたら自然に入れることができない有り様になることがたまにあります。(わかっているのに学習しない…。)

そういうわけで、「絶対に書きたい!!」というシーンを先に書いてしまうことも多々あります。いやぁ~良くないですね。(笑)
短編ゆえになんとかなりましたが、書いてて楽しい部分を書き上げて満足して、独立した2つの文章の間を繋ぐ文章を書く、という面倒な作業だけを残していた過去のわたし、ほんといい加減にしてください。(笑)

でも、ほんとに書くの楽しかったんだろうなー、と我ながら思ってしまうほど、既に書き終わっている部分の手直しは、ほとんどしなかった。つまり、読んでて面白かったんですよね。
コンペに出すからにはもちろん賞を獲りたいし、でもその一方で、そんな簡単にホイホイと受賞できるわけがないこともわかっています。
だからこそ、自分が書いたモノを、まずは自分自身で「面白い」と認められることが、他のかたからも面白いと思っていただくための絶対条件だと思っています。

長らく書きかけで放置してしまいましたが、面白い小説が書けて良かったです!


空き缶


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