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スパイスを知ることは、相手を知るということ。カレーワークショップレポート

カレーは平和の象徴。6curryKITCHENをオープンして2ヶ月が経とうとしていますが、KITCHENでは様々な“混ざる”がありました。

混ぜ合わせ、をテーマにいろいろなことに挑戦しているわたしたちですが、「そういえば最近チームメンバーでゆっくり話せてないね?」という話になりまして……

これでは混ぜ合わせが足りないのでは……!そんなわけで、一平ちゃんシェフ指揮のもと、メンバーでカレーワークショップを開催しました。

・「混ざる」によって生まれるもの
・「思いを込める」ということ
・わたしたちを繋ぐのは、カレーなのか

以上について、ワークショップレポートとともにお届けできたらと思います。実際、各チームが選んだスパイスも公開します!

スパイス選び

今回のワークショップでは、「自分だけのオリジナルカレーをつくれるようになろう」という目標が設定されました。そしてそれを通して、チームメンバー同士のコミュニケーションの場になれば、という願いを込めての開催でした。

一平シェフのワークショップをうけて、カレーについて改めて勉強します。

赤でぬっているスパイスがよく使用するもの(スライド参照)。ワークショップ当日はこの中から、16種類のスパイスを用意してもらいました。

たくさんありますが、5〜6種類使えば美味しくなるそう。逆に、10種類以上使うと香りの特徴を出すのが難しいそうです。

グループに分かれてスパイスを選び、オリジナルカレー作りに挑戦!

カレーのスパイスを選んで調合。ホールスパイス、パウダースパイスを選んで好みのカレーを想像……!

※ホールスパイス:スパイス本来の原型そのままのもの
※パウダースパイス:スパイスをひいて粉にしたもの

アートディレクター・YOPPY率いるチームは

ホールスパイスに「シナモン、クミン、フェヌグリーク
パウダースパイスに「花山椒、コリアンダー、ターメリック、パプリカ、カイエンペッパー
をチョイス。

カレーは繊細。玉ねぎの炒め具合で味は変わる

玉ねぎを炒めるところ1つとっても様々。炒めれば炒めるほど甘みが出やすい玉ねぎは、お好みの色になるまで(味の好み、できあがりの理想にあわせて)炒めます。

別のチームは、「玉ねぎを弱火でじっくり炒めたのがコツ」と話します。また、じっくりと炒めるのには時間がかかるので、その時間ずっと歌を聞かせていたそう。

「初恋の味、みたいなカレーにしたいよね」

そんな会話が出た別のチームでも、工夫は様々。クセの強いパクチーを思い切ってたくさん入れたり、ベースはやさしいスパイス選び……でもあとからくるスパイスに懐かしさを感じるようにと思いを込めました。

完成したカレーを前に、それぞれのこだわりをプレゼン。お互いのカレーの話をしながら、新しいアイデアへと話はどんどん膨らみます。

「お正月カレーとか、めでたいカレーとかしたいね」
「フィッシュヘッドカレーってあるんだよ」

「パクチーの味がクセになる」
「苦みがちょうどよくてタイプだなあ」

それぞれのつくったカレーを中心に、いろいろな会話が生まれていく。混ざるツールとしてのカレーという価値は、こうして作られていくのだと改めて実感する瞬間でした。

他のチームのスパイスはこちら!

■チームA
【ホールスパイス】クローブ、ブラウンマスタード、カルダモン、クミン
【パウダースパイス】ターメリック、コリアンダー(粗挽き)、カイエンペッパー、花山椒(最後に粗挽きしてふりかけ)、カルダモン
■チームB
【ホールスパイス】花山椒、シナモン、コリアンダー
【パウダースパイス】パプリカ、ナツメグ、クミン、フェンネル

似たようなスパイスも使っているのに、それぞれが全然違う味になりました。どれも美味しくて、いつかKITCHENのメニューにも出したい!という話になりました。

「思い」が味に出る、カレー

スパイスの配合はもちろん、カレーをつくるときの感情だったり、状態だったり。カレーはそういうものが出る料理だと思う、と一平シェフは話します。おそらく、同じ配合でつくっても、同じカレーにはなりません。だからこそ、カレーはひととひとを繋ぐ料理なのだと思います。

スパイスには、いろいろな特徴があります、甘かったり、酸っぱかったり、辛かったり、香りが独特だったり。その特徴を理解して、それぞれをブレンドしていくのがカレー。

スパイスの特徴を知るということは、どこか「相手を知る」ということに似ているのかもしれません。スパイスの特徴をつかんでブレンドして、おいしいカレーにしていくように。相手を知って、ひととひとがつながって、それが最高のコミュニティになっていくのだと思います。

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