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写真撮影と楽器の演奏は似ている件


置きピンしてますか?

日々カメラで写真を撮っている皆さん。置きピンって出来ますか?自分は30回に1回ぐらいしかうまく撮れません。
もしも、置きピンって技を知らない人がいるとこの後の話が成り立たなくなるので、ここでBingチャットに置きピンを説明してもらいましょう。
以下はBingチャットに「置きピンって何ですか」と聞いてみた結果です。

置きピンとは、カメラで動く被写体を撮影するときに使うテクニックの一つです。被写体が通過するであろう位置に、あらかじめピントを合わせておいて、被写体がその位置に来たらシャッターボタンを押すという方法です。これにより、オートフォーカスの時間のラグをなくしたり、狙った位置で被写体を捉えたりできます。
置きピンのやり方は、オートフォーカスで一旦ピントを合わせた後、マニュアルフォーカスに切り替えてピントを固定するのが基本です。マニュアルフォーカスに切り替える方法は、レンズやカメラ本体にあるAF/MFのスイッチを使ったり、カメラのメニューから設定したりすることができます。
置きピンを使う場面は、暗い中で飛行機や花火などの動く被写体を撮るときや、星空を撮るときなどがあります。このような場合は、オートフォーカスではピントが合わせにくいので、置きピンが有効です。ただし、置きピンを使うときは、ピントリングを触らないように注意したり、電源を切らないようにしたりする必要があります。
置きピンは、動体撮影のテクニックとして覚えておくと便利です。もし興味があれば、詳しい解説や撮影方法を紹介しているサイトを参考にしてみてください。

Bingチャットより

説明を見てくださればわかると思いますが、これはまだ一眼レフにオートフォーカスが搭載されていなかった時代に動くものを撮るためのテクニックです。オリンピックの選手をフィルムのライカなんかで撮るときはこの方法で撮っていたんですね。この時代はオリンピックの選手だけでなくカメラマンもアスリートだったみたいです。

SONY DSLR-A100 AF MACRO 100mm F2.8 SS=1/1000 F=4.0 ISO=200 

「仕留めた!」写真は手ごたえがある。

現代のカメラ。特に一眼レフやミラーレスは瞳AFとか動体予測AFとかの人間では到底不可能な高度なAF機能が搭載され、人間がわざわざピント合わせに苦労することなんて無いわけですが、2000年代に作られた600万画素機はまだオートフォーカスが信用できない場面が多く、MFでの撮影を余儀なくされる場合が多々あります。

特に動く物にオートフォーカスを合わせるAF-Cモードは役に立たないという事が多く、必然的に上記の置きピンでの撮影を試み・・・何も写ってない写真を量産してマジ凹みになるわけですがorz

それでもたまにうまく撮れる場合があります。うまく撮れた時は「仕留めた!」というような、ハンターが獲物を倒した時に感じる手ごたえのようなものがあります。プレビューで確認するまでもありません。そして実際後からPCに転送して等倍で確認してみても問題ない写真になっているのです。

置きピンがうまくいって「仕留めた!」という感覚は特殊なシチュエーションだと思いますが、動かないものを撮っている時にも「仕留めた!」という手ごたえがある時があります。例えば日没直前のこのすべてが朱とシルエットだけになる瞬間を撮れた場合とか、天気が曇っていた日に一瞬日が差して暗がりの中に光の柱を捉えられた時などです、

「仕留めた!」を意識的に再現できるように準備すると余計にそう感じるようになります。例えば雲の流れなどからもうすぐ日が差してくると思われたら、急いで構図を決め、場合によってはレンズを替え、SSとF値を決め(さすがにISOはオートでw)シャッターボタンに指をかけて待ち構える・・・この一連の動作は何かの競技で試合開始の準備を進めていく感覚に近いのではないでしょうか。

Nikon D50 AF-S DX 18-55mm F3.5-5.6G ED SS=1/13 F=11.0 ISO=400

技能が必要な写真撮影という行為。

かつて写真撮影は「写真技師」と呼ばれたりすることもある高度な技術が必要な作業でした。カメラの発達はこの「写真技師」の負担をできるだけ減らす・・・感光材の改良、すぐ割れるガラス乾板からロールフィルムへ、さらに大規模な設備が必要な現像をその場で可能に、ポラロイドを経由してデジタルカメラへと発達していきました。が、(きれいな写真ではなく)「よい写真」を撮ろうとすると今だフレーミングをはじめとした技術とその先にある「この瞬間を切り取る」という感覚を養う必要があります。

この感覚を養うという部分・・・ここでは技能と言っておきます。は技術を土台にして築かれていくものだと思うのですが、写真のご先祖様・・・絵を描くといったことや、楽器の演奏、生け花など他にもあります。ことによったらゲームも「瞬間の判断力。とっさの正確な操作がないと楽しめない」という意味で同じと言えるかもしれません。

PENTAX K-7 HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR SS=1/640 F=5.6 ISO=200

写真撮影とはスポーツである!?

ちょうどゲームをeスポーツと言ったりしているので時流的にも例えやすいのですが、写真の撮影というのは一般的に思われているよりスポーツ。もしくは楽器の演奏に近いのではないでしょうか。

「カメラと写真」「楽器と音楽」の関係で見ると両者の共通点はより際立つと思います。カメラが使えなくても見ることが出来る写真。
楽器が演奏できなくても楽しめる音楽。そして「写真を撮ること」しかできないカメラと「音を出す」ことしかできない楽器。さらにどちらも「知識、技術がないと操作できない」という点も共通でしょうか。

個人的な経験でいえば「毎日練習しないとうまくならない」という点も共通していると思います。
例えば毎日写真を撮っていて、ある時都合がつかずにしばらく写真が撮れなくなり、久々に撮ってみると何となくウデが鈍ったような感覚があるのです。スポーツの毎日やっていた練習をサボった時みたいですね。

昨今はスマホカメラが発達してきてもはや専用のカメラなんかなくてもきれいな写真が撮れるし、なんでしたらAIが望みの画像を作ってくれるようになっていますが、こういう撮影をスポーツとみなした感覚はカメラで写真を撮った時にしか感じられないもので、スマホのカメラでは味わえないものではないかと思うのですがどうでしょうか?

PENTAX K-7 smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6 ED SS=1/125 F=5.0 ISO=200

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