鹿鳴

映像制作をしてる人です。兵庫県出身。平成8年生まれ。エヴァとハガレンが好き。左利きのB…

鹿鳴

映像制作をしてる人です。兵庫県出身。平成8年生まれ。エヴァとハガレンが好き。左利きのB型。

最近の記事

近況と雑感

つい先日誕生日を迎えて、僕は26歳になった。 子供の頃に思い浮かべていた26歳とはかなり違う、というより26歳の自分を子供の頃に思い浮かべた事など恐らく一度もないが、成熟した大人とは程遠い何とも不安定な26歳になってしまった。 四半世紀も生きていれば大体どこかしらに落ち着いて安定しそうなものだが、僕には相変わらず一向にその気配がない。だがどこかに落ち着くのは性に合わず、例えもう一度人生をやり直したとしても同じ道を辿るような気もするので、これからもやりたい事を細々と続けて、

    • 人の心

      テレビを見ていて、どうしても許せない出来事があった。 とあるお笑い芸人の男性が亡くなった。僕はその事について詮索をしようとは思わないし、残されたご家族への配慮として赤の他人である第三者に出来る気遣いは「無関心」以外に存在しないと思うので、これ以上は何も書かない。 僕が憤りを感じたのは、その出来事をまるでホットなニュースが飛び込んできたかの様に嬉々として飛び付き、道徳心の欠片もない蛮行と呼ぶに相応しい不適切な報道に及んだ、あの社屋が球体のテレビ局に対してである。 今回の出

      • たましいの場所

        昔なんとなくこんな題名の本を書店で手に取り、ずっと読み漁っていた記憶がある。 随分前の事なのでどんな内容だったかは明確には覚えていない。とある一人のミュージシャンの男性が思いの丈を書き綴った、ごく普通のエッセイだった。 僕は著者をよく知らなかったけど、文庫本の帯には宮藤官九郎さんや斉藤和義さんのメッセージが寄せられていたから、けっこう有名な人だったと思う。 人はよく自分の心を「たましい」という言葉を使って表現する。自分が自分であるために大切にしなければならないアイデンテ

        • 風の果てまで

          三月はまだ寒い。 僅かばかりに日照時間が長くなり、季節の移り変わりと共に桜の開花予想などの話題が春の訪れを予感させるが、依然として寒いことに変わりはない。 朝晩の冷え込みは真冬のそれと大差はなく、油断して薄着をしようものなら瞬く間に風邪をこじらせる。おまけに三月になるのを待っていたかのように飛散する花粉もあいまって、ある意味一年で一番体調を崩しやすい。 それでも僕は三月になるとほんの少しだけ気持ちが明るくなる。暦の中で季節を感じているからなのか、どうも二月が終わると暖か

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          For Ukraine

          遠く離れた国で、戦争が起きている。 ドーピング問題に揺れた北京五輪が終わるタイミングを見計らっていたかのように、ロシアがウクライナを侵略し始めた。 長年に渡るロシアの、いやプーチン大統領のウクライナ及びクリミア半島への異常とも言える固執がついに本格的な軍事力行使を持って実体化し、既に双方に多数の死者と負傷者が続出していると報じられている。 ゼレンスキー大統領は一般市民に武器を提供し、自身も戦禍の首都キエフに残り、陣頭指揮を執っている。元コメディアンである事を揶揄され、恐

          For Ukraine

          ニューカッスル、大いなる挑戦

          マグパイズがアツい。厳密に言うとハートはアツアツに燃えていながらも、頭は極めて冷静に、焦る事なく先を見据え、着実に力を付けている。 石油産業や不動産業界などで大きな成功を収めた大富豪が、私財を投じてフットボールクラブを買収し、潤沢な資金を元に次々と有名選手を買い漁り、スター軍団を形成する。サッカー界にごくたまに発生するマネームーブメント。 チェルシーにマンチェスター・シティ、そしてパリ・サンジェルマン。巨額の資産を誇るオーナーに支えられ、瞬く間に世界屈指の強豪へと成長を遂

          ニューカッスル、大いなる挑戦

          貧乏狂想曲

          突然ですが、僕にはとにかくお金がありません。中身の無い若者がよく口にするあのファッション貧乏ではなく、ガチのヤツです。 貯金残高には僅かな生活費だけが口座に眠り、家中金目のモノを探し回っても、あるのは足元に転がるお釣りで貰った小銭が散乱するのみ。福沢諭吉は無論のこと、野口英世の姿すら何処にも見当たらず。 お酒やギャンブルの類には一切手を出さず、車やバイクにも乗らず、交友関係も充実しているとは言えないので、出費がかさむ理由は特に見当たりません。ですがどういう訳か四半世紀も生

          貧乏狂想曲

          京都タワー

          Tower of Music Lover. 京都市出身のロックバンドくるりが2006年にリリースしたベストアルバム。ジャケット写真は京都の夜景に映える美しい京都タワー。 京都の玄関口にして観光の拠点でもあるJR京都駅北口の正面に聳え立つ京都タワー。景観を守るために厳しい高さ規制が敷かれている京都の街並みの中で、異彩を放つ高さ131mを誇る白い鉄塔。 東京への往来をする際に何度も訪れた、僕の思い出の場所。 兵庫県に住む人間が東京へ行こうと思ったら新大阪から東海道新幹線を

          京都タワー

          悲願のビッグイヤー

          今日はサッカーのお話を少しだけ。 マンチェスター・シティが好きです。マンチェスターの青い方。バス停車しない方のマンチェスター。グァルディオラ監督率いるポゼッションフットボールの急先鋒。 今シーズンのシティは圧倒的に強かった。開幕当初から序盤にかけてこそ取りこぼしが目立ち混戦状態から抜け出せずにいたものの、14節でサウサンプトンに勝利してから独走状態に入り圧巻の15連勝。そのまま首位を爆走し他の追随を許さず余裕でリーグ優勝を達成。 最大のライバルであるクロップ監督率いるリ

          悲願のビッグイヤー

          生きるからには、美しく

          「もう終わりだ。美しくなければ生きていたって仕方ない。」 ソフィーに髪を黒色にされてしまい、悲しみに暮れたハウルが吐き捨てた台詞。 観ていた人の多くがソフィーがそう言ったように、黒髪のハウルも素敵だと思っただろう。実際にとてもよく似合っていた。あれだけの美男子ならば、きっとどんな髪型だって似合う。 だがこの際において注視すべきなのはそこではなく、ハウル自身が美しくないと感じていることにあると思う。彼にとってあの鮮やかな金色の髪こそが自分の美しい姿なのだ。 鏡に映る自分

          生きるからには、美しく

          シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

          盛大にネタバレを含みます。ご注意ください。 紆余曲折を経て2021年3月8日に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観てきました。 およそ9年ぶりの最新作にして25年に渡るエヴァンゲリオンシリーズの完結編。 庵野監督が命を削って作り上げた最後のエヴァンゲリオン。 映画公開から一定期間が経過し、公式からネタバレ解禁のアナウンスもあったので、自分なりに感じたことを物語を振り返りながら書いていきたいと思います。 旧劇「Air/まごころを、君に」の感想についても

          シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

          公開前夜

          いよいよ明日は待ちに待ったシンエヴァンゲリオン劇場版の公開日だ。 前作の新劇場版Qが公開されてから9年。16歳の高校生だった僕はすっかり目が死んだ大人になった。 純粋無垢な気持ちで映画館に足を運んだ9年前とはまるで違うけど、それでもエヴァをずっと好きでい続けた気持ちに変わりはない。 むしろ年齢を重ねる度に見方が変わってきて、子どもの頃とは違う楽しみ方ができるようになったように感じる。 シンジ君やミサトさんが心の奥深くに抱える葛藤や苦しみは大人になってこそ本当に理解でき

          公開前夜

          また会う日を楽しみに

          もう何年も会っていない人がたくさんいる。 今どこで何をしているのか分からない。連絡先も知らない。ずっと昔に少しだけ親しかった人たち。 僕は人見知りをする方なのであまり人と打ち解けた記憶がない。だから親切にしてくれた人のことはずっと覚えている。 学校帰りに一緒に遊んだ同級生。仕事が終わった後に何時間も雑談していたバイト仲間。いつも気にかけてくれた先生。僕みたいな変わった奴に優しくしてくれた女の子。一緒にデートに行った彼女。 いつだって友達ができるのは嬉しい。恋人ができる

          また会う日を楽しみに

          「根に持つ」ことを大切に

          一般的に「根に持つ」と聞くとネガティブなイメージを抱く人が多い。 過去の出来事をいつまでも覚えている人。水に流せば良い話をほじくり返そうとする人。 Googleで「根に持つ」で検索をかけると、まるでいけない事と決め付けているかのように改善方法の検索結果がズラリと並ぶ。 Googleの良くないところだ。あくまでそのワードについてフラットな情報が知りたくて検索を依頼しているのに、アルゴリズムが余計な気を利かせて偏った情報を抽出し提供してくる。 欲しい情報が手に入らない。痒

          「根に持つ」ことを大切に

          「死んだら負け」は誰の救いにもなっていない

          死んだら負け。 世間で誰かが自ら命を絶つ度に必ず沸いて出てくるお馴染みのワード。 思考停止で著名人の発言をありがたがる無数のTwitterユーザー達がハートをタップしまくって膨大な数のいいねが付いたこのツイート。 松本さんを否定する訳ではないのですが、僕はこの「死んだら負け」に対してはどうしても強い違和感を感じます。 何に対しての「負け」なのか。僕らは何と戦って生きているのか。生きていることになっているのか。 そしてこの言葉は死にたいと思うほど苦しんでいる人への配慮

          「死んだら負け」は誰の救いにもなっていない

          まだ20代でもう若くないとか言うのはやめろ

          皆さんこんにちは。犬に吠えられ野良猫に逃げられる男鹿鳴です。 noteを書きはじめて一ヶ月ほどが経ちました。 毎日更新を目標に意気揚々とnoteクリエイター人生をスタートさせましたがあっさりと挫折。毎日何かを書くって思ってたより大変で面倒臭い。 でも自分なりに日々の生活の中で感じた事やずっと思っていた事を文字に起こしてみると、少しだけ頭の中を整理できたような気がしてスッキリします。 ネットニュースやSNSを見て必要のない情報に振り回されて精神をすり減らすより時間の使い

          まだ20代でもう若くないとか言うのはやめろ