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レスポンシブルツーリズム(環境への負荷を考え、責任を持って旅をする)という考え方が注目されています。世界自然遺産に登録された島々の自然や人々の暮らし・文化などを、この先、子どもや孫の世代まで残すには何をすべきなのか?今回は徳之島コーヒー生産者会会長の吉玉誠一さんに徳之島産コーヒーの産業化への挑戦について伺いました。


「とりあえず北から南、海から山まで植えて実験してみたんだ。その結果、島の北側は北風で気温が低下してダメ、海の近くは塩害でダメ、山は冬場の寒さでダメ。厳しい結果が続くなか、赤い実をつけたのが島の南部に位置する伊仙町だった。
苗が育つ何よりの条件は、防風対策ができる土地であること。サトウキビ畑のように整地された土地は適さず、むしろ耕地が狭くて農地に適さないと放棄されていたような土地との相性がいいことがわかった。伊仙町はそうした条件の土地があり、赤土で水も豊富にある。コーヒー栽培をするなら伊仙町だろうと結論を出したんだ」

赤き羹の今

何時か尋ねたい
気持ちは既に徳之島空港……。



育苗は現在、障害者支援施設と徳之島高校がサポート。生産技術支援は、コーヒーに関する先端農業科学を研究する国際的な研究機関ワールド・コーヒー・リサーチ(WCR)認証のコスタリカ種子会社Sanpol社が農業技師を派遣し、徳之島コーヒー生産者会への育苗・栽培の指導を予定している。


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