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「元気ですか?」の答え合わせ

3月だ!春だ!春コミだ!

というわけで、春コミに行きました
春コミとは、東京ビッグサイトで行われる大規模な同人誌即売会のひとつです
夏とか冬に比べたら規模は小さいかもしれないけど気候等的にいちばん参加する気になる、それが春コミ

当日は友人のスペースのお手伝い、いわゆる売り子として参加した
売り子をするのはこれが2回目、東京ビッグサイトに行ったのはたぶん3回目
しかも5年振りとかなので「パンダの赤ちゃん、誕生」とおよそ似た周期で訪れていることになる

サークル参加する人たちは開場時間より早く入場できるので、人が多すぎない時間帯に行動できたのが本当によかった
東京の人は行列に慣れているかもしれないが、地方出身からしたら人人人のピープル祭、つまり人混みだけで眩暈がするんである
そもそも絶妙な面積しかない「東京都」にだけ異常な数の人間が集まって暮らしているってやっぱおかしいよ
東京って本当になんなんだ
皆を引き寄せ離さない、魅惑の都市、東京…

……

さて
東京ビッグサイト駅に行くにはゆりかもめに乗る必要がある
乗客のほとんどが会場に用事がある人で構成されていてなんだかおもしろかった
そこに混ざっていた外国の人もジャパニーズオタクフェスティバルへ向かうのかと思ったらお台場で降りられたので、お台場は観光スポットなのだと知る

ゆりかもめを降りて皆が足早に駅を去る中、若干ぎゅうぎゅうだった車内から解放された私はまずホームの椅子に座り、朝ごはんを食べることにした
人の流れを背におにぎりを食べながら、友人に「ちょっとおにぎり食べてます」とSNSで報告

友人とはSNSで出会い、かれこれ10年来のお付き合いである
SNS上でほぼ毎日生存確認しているものの、直接話すのは5年振りとかだったので結構緊張していた
緊張している奴は悠長におにぎり報告しないだろ。というのはさておき、しっかりドキドキしながら会場に降りたつ
久しぶりに人の姿で視認できた友人は元気そうで、手紙の書きだしによく用いられる「元気ですか?」の最適解をもらえたみたいで、なんだか嬉しかった

こういうイベントに参加するメリットって、自分の作品を手に取る人の顔が見える=直接交流できるところなのだろうが、友人も私も何年も前に「交流」を捨て去ったので、ほぼ二人で永遠に会話をしていた
話の内容もほぼ毎日SNSで交わすことの延長だったけれど、答え合わせをしている感覚になれて、これも嬉しかった
この世で一番大事なのは思考と感覚の答え合わせだと改めて再確認

そして私はもう一つ、重要なミッションを控えていた
今はもう亡き交流垢で私が抱えきれないほどのラブビームをくれて「推しです」とまで言ってくれていた人に、会ってみようと思ったのだ
こうして書くとチャレンジャーだねと思うけど、私のことをすごく好いてくれていた(多分)人が相手なので大丈夫。という自惚れありきの行動力です

実際にお会いした結果
マジで緊張した
自分が何を言ったのか全く覚えてない
ひたすらヘラヘラしたことだけよく覚えている

サークル参加されている方だったので、本買います。と言ったら差し上げます。と返してくれたけど、いや買わせてください。と言い切って購入させていただいた
そういえば垢を爆破する前はいろいろと献本していただいていたな、と後になって思い出す
だから、初めてお金を出して本を買った瞬間だったのだ
なんだかすごく感慨深い

私は本を出したことがまるでないのですがグッズだけはちょこちょこ作っていて、渡すものが現金だけじゃアレか。と思い、最近作ったグッズをひとつ手渡しした
予備をたまたま鞄に忍ばせていて本当によかった

というか今書いてて思ったけど、本をまるで出せてない私を推しとか言ってくれていたの、本当になんなんだ
奇跡か?
いろいろとよくわからないけど、とりあえず「嬉しいです」とたくさん言った
向こうも「元気そうでよかったです」と何度も言ってくれた
やっぱり「元気そう」っていうのは、だいぶ良いことなのだ
同じ日にすぐ再確認できたね

以上、さまざまな人と出会った春のふれあい日記でした

眩しいまま撮って後で見返したらいい感じに撮れていた
朝の東京ビッグサイト氏

おわり

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