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ブース出展で売っていくのですね、自費出版ブツ。瀬戸内アートブックフェア

怒涛の瀬戸芸2019、閉幕まであとわずかという10月末、玉藻公園(香川県高松市)で開催された瀬戸内アートブックフェア。瀬戸芸に関連する事業だったようです。

豊島事件の語りを文字起こしした「よっしゃ、やらんかい」を、知ってもらう努力をしないといけません、編集担当のわたしは。

「よっしゃ、やらんかい」を携えて、瀬戸内アートブックフェアを覗きました。

事前にサイトで出展情報をチェック。見たいブースをいくつかピックアップするキーワードは所在地。どこで活動しているのか、活動拠点をどこに置いているのか。情報を把握するための必須項目が、地名でした。何で地名? 
そういえば初対面で自己紹介をしている会話を隣で聞いていた時、千葉県という広域から柏市にある高校名に共通項性を見出して、それぞれが地元を名乗り合うという流れがありました。Where are you from?
出自に含まれる情報から、県民性を割り出す? 生まれ出たところを、属する風土とする解釈は強引で、固定観念に左右されています。とはいえ、知った地名と知らない地名では会話の広がりが変わりますね。

さて、会場は歴史のあるお殿様の高松城。畳の上に会議机とパイプ椅子のブースです。初日オープンしてすぐの時間帯は、準備が間に合わなかったのか、台風でたどり着けなかったのか、空席のブースがやけにありました。
本とパンフ、トートバッグやTシャツなどを並べた店主と相対するのが妙に落ち着きません。まずもって出展サイドから声がかかることはなく、来場者は自由に見たいものを見ればいいのです。でも、これがすこぶる居心地が悪くて、話しかけるきっかけもみつからない。並べてあるものにわたしは興味がないから、店主に断って本を手に取って見るということもしないわけです。

思い起こせば、本にまつわるイベント(海の見える一箱古本市ポリ裏ブックバザール高松ビブリオバトル)は、初めてです。本屋さんのトークイベントには何回か行ったことがあります↓。

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今回、見てみようかなと思ったブースを地名で選んだのは先述の通りです。初対面で話すきっかけや何らかの接点を探すとき、地名というのは共通項になりやすいからでした。でも、話しかけられなかったのは、それまでだったようです。知り合いのブースで、写真集「豊島の空気」を買いました。

自費出版はブースで手売りが基本かも、と今も思っています。本の内容から本になるまでの経緯も説明できます。この本はわたしが編集しました、だからわたしが売ります。本の出自は、わたしにあると思い至ったブックフェデした。

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