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毛皮と刺繍

オープニング初日、学童のみんなで行きました。子どもたちは、チラシを学校からもらっていて「男子が笑っていたよ」と教えてくれました。
なにが?
「真ん中にある!」
ウンチ。

子どもたちは会場をぶらぶら歩きます。わたしはタイトルをみて解説を読んでから鑑賞することをやめました。一緒にふらふら見て歩きながら、ときどき「何に見える?」と子どもたちに聞きました。

「うわーやだ」
作品に描かれている目が、幾つも並んでいるのが苦手なようです。見ないように先へ進んじゃお、と促しました。有名な現代アートという言い方も乱暴ですが、話題の作品の前では、エピソードのさわりを伝えました。

「ここ通るの?」
毛皮がぶらぶら、剥製は立体ですが、天井から見事に形取られた皮がぶら下がっています。所狭しと展示されているので、避けて通りながらも肌にざらっと触ってくる生き物だったものの何か。お子さまたちはどんなふうに感じたのでしょう。

じっくり見て、気に入った部分とそこがどんなふうに見えるか聞いたら、お子様たちは物語を即興披露! すばらしい感受性
針と糸でちくちく。瀬戸内も高校にヨット部があって、島々にも見えます。そうそう、小豆島は牛の形に見えると言われています。
事前学習なし、見たままに感じるアート鑑賞でした。瀬戸芸関連の展示だったようで「一番好きな作家」と知り合いの大学生が話してくれました。いつかわたしは、この作家を深く知るようになるのかな。


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