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まつむらしんごさんのワークショップ

調べ物をしていたら、たまたま出会った「STORMPROOF」という言葉。「WATERPROOF(防水)」ってよく見るけど、「STORMPROOF」って嵐にも耐えうるって感じなのかな。とりあえず、言葉が気に入ったので、どこかで使おうと思った藤原です。

昨日今日と本当にいい時間を過ごした、過ごしている。昨日は東京・中野に行った。まず凄く桜がキレイだった。東京はもう散り始めている感じで、中野の2キロの桜並木を三分の一ぐらい歩いた。人がいっぱいだったけど、その感じが嫌というよりは人が多くてなんか嬉しかった。
それで、映画監督のまつむらしんごさんのワークショップを6時間受けた。頭も心も本当によく使った。でも、総じてほぼうまくいかなかった。全くと言っていいほどうまくいかなかったけど、心のなかにいろんな消化不良のものが残った。それが凄く良かった。仰ってることも、自分は凄くそのとおりだなと思えることばかりだった。だから帰りの羽田空港で思ったことをなぐり書きした。羽田空港でなぐり書きするのは2回目。1回目は大泉さんと「騙し絵の牙」の宣伝企画でご一緒させてもらったとき。あのときも、感じたことは忘れちゃいけないと思って、なんかとりあえずいっぱい書いた。読み返すと面白いのでこれはこれでやっていてよかったと思う。昨日もできなかったことをいっぱい。いつか見直して、ちょっとは成長してんな、自分、とか思えたらいいなと思う。とはいえ、スマホあるし、わざわざ手で書く必要無いかもなんだけど。汚かったら読めないよね、見返しても。笑 でも手書きがいいときもあるよね。とか思って書いてたら飛行機に乗り遅れそうになったので、続きは飛行機の中で書いてみたら結構丁寧に振り返りながら書けた。機内の方が時間あるんだし、はじめからこうすればよかったなと思った。
ワークショップで得たことはいっぱいあるけど、一つだけ上げるとしたら、「その場に生きている人の感情(ネガティブもポジティブも)を勝手に減らしてはいけない」こと。それが悲劇か喜劇を決めるのは、観ている側のお客さんなんだから、常に本気でその場を生きなきゃなんない。一生懸命だから、その必死に生きる姿が滑稽で笑えたり、その姿に心動かされたりする。役者はその瞬間を演じているだけかもしれないけど、同じような辛い経験をした人が観ているかもしれない。だから、勝手に目減りさせた解釈をして演じてはいけないのではないか、ということを仰った。役者をやっていく以上、これだけは、心にちゃんと残しとかなきゃなって強く思った。

今日。アメリカにいたときにお世話になったボスから連絡があった。少し疎遠になるので、ということのやり取りをした後、「また思い出話で盛り上がろう。一生ものだ。」と送られてきた。
あぁそうか、一緒に時間を共有して、一緒にしんどかったり、一緒に嬉しかったりしたことって、場所が離れようと場所が無くなろうと、これだけは誰も奪えないものなんじゃないかな。思い出と言っても、いつも楽しかったわけじゃない。日本に帰りたいと思ったときもあったし、もっと居たいなと思いながら日本に帰ってきたりした。だからきっとそれは良い思い出だけじゃないんだけど、多くの思い出は美化されてく。でも、思い出が美化されるからこそ過去の自分に救われるのかもしれないなとも思う。
そんな色々なことを思いながら次のデマチカヤナギの公演の台本をパラパラとめくった。昨日今日感じたことをちゃんと乗っけて、絶対面白くしたいと思った。


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