冬至の柚子チーズケーキ
寒くて寒くて寒いしか言うことがない日が続きますが、皆さんはどう寒さに立ち向かってますか。私は電気毛布とイチャイチャしたり、罪悪感なくカロリーを摂って熱を産生したりと、なんとか過ごしている今日この頃です。
寒いとお腹減る
寒いとコンビニでは肉まんが売れるらしい。寒いとお腹減る。熱源を求める。これは世の真理だと思うんだけど、夏は夏で動いて汗かいて腹が減った、となるので基本的に年中お腹は減っている。
さて、12月21日、暦の上では冬至である。かぼちゃはもちろん、「ん」の付く野菜たちを使ったおかずも大好きなんだけど、ここはひとつ甘いものをと思い、さてはて何を焼こうかと12月上旬から悩んでいた。寒いしカロリーの高いものでも焼くか。タルトはこの前アホほど焼いたしな、うーん。
せっかくなので柚子を使いたい
最近スーパーに並びはじめた、国産ゆず。小ぶりなものから大きいものまでさまざま。とりあえず欲張らずに小ぶりなものをひとつ。大きいのは来週買っておせちの器にしたいな。
あつまれ家にあるものたち!
卵と砂糖、バターはある。生クリームも1本。そしてこの前なんとな〜く買っといたクリームチーズが決め手となり、チーズケーキを焼くことに。いつもとちょっと違うのは、柚子要素をプラスしたいということ。
チーズケーキのレシピについてだが、ここまで混ぜるだけのものもなかなかないだろう……というのがチーズケーキだと思う。そして分量が多少前後しても出来上がるところも、私の性格に向いている。
ベイクドタイプかレアチーズか……迷ったものの一番好きなNYチーズケーキで。
NYチーズケーキ5号分
クリームチーズ1箱 200g
砂糖 80g
卵 2個
小麦粉 大さじ2
ヨーグルト 120g
生クリーム 120g
★リッツ 1袋
★バターかマーガリン 20〜30g
★はボトム生地
これを上から混ぜて、裏漉ししたら出来上がりである。ミキサーでやってもよい。昔はクックパッドで見つけたレシピで作ってたんだけど、クリームチーズと卵の量さえあってれば大体固まることに味を占めてからというもの、家の冷蔵庫の在庫状況により変化をしまくっているレシピである。あくまで今日はこの分量になったというだけなので、あまり参考にはならない。
ここに柚子要素として、皮のすりおろしを半個ぶん。果汁を大さじ1弱入れてみた。もう半分の皮は薄く切り出してトッピング用にとっておく。
21時、さあ混ぜるぞ
クリームチーズと卵は常温に戻しておくと扱いやすい。いつも重い腰が上がらず、常温に戻しすぎることがしばしばある。(あと常温に戻したからには作らねばという使命感が出るため、レンジは使わない)
卵、小麦粉、ヨーグルト、生クリームと入れるたびにどんどん混ぜていく。
さあ裏漉しするぞという場面になりミスに気づく。ゆずの皮のすりおろしを先に入れてしまったことに。
裏漉しというものを一度でもやったことのある方なら伝わるだろう、あの網目に繊維質の皮のすりおろしが通るか通らまいか。当然通るわけがない。最後の最後に手間がかかり生地作りが終了。ふう……。
ボトム作り
書く順番が逆になったが、これは一般的に生地作りの前にやっておくものとされている。
よくグラハムクッキーを砕くために、ジップロックなどに入れて綿棒で叩きます……なんて書いてあることが多い。が、実際みなさんやってるんだろうか……?丈夫な袋が家にないこともあるし、たかがクッキー砕くためにジップロック使うのも洗うのもめんどくない??ということで、ウチはいつもこうしてる。
みんなもこうしてると信じてるので、あえて出してみた。大方砕けたら、このあとはテレビを見ながらでも指でもみもみしてさらに砕く。ちなみに綿棒でやりすぎると袋がクラッシュするので気をつけてください。(一度経験済み)
ほらこんなにぺたんこになった。
袋から開けて溶かしバターと混ぜ合わせる。結構砕けてるので問題なし!これからも私はこのやり方で行くぜ!!
通りがかった父が「パン粉か?」と言い残していった。分からんくはない。
型に敷き詰めます
このコップはチーズケーキのボトムをぎゅむぎゅむするためだけに存在してるようなコップで、普段全く使われない。モロゾフのカップとかも昔はあったのだが、母の断捨離の餌食となったようで姿が見当たらなかった。実はチーズケーキでこの作業が一番好き。
この後生地を流し込んだらオーブンへ。
しっかり焼けました
オーブンは160度で30分、140度で30分。しっとりさせたいので湯煎焼きにする。焼き終わったあとも余熱の残ったオーブンでしばらく放置したのちに取り出す。焼き目が欲しい場合は高温でもう少し仕上げ焼きをする。
出したてはすこしたぷたぷしてるけど、冷ますと落ち着くので焦らずに。このあとは簡単かつ一番重要な、一晩寝かせるという工程を経て完成。
よく寝たチーズケーキ
型に直接流し込むタイプはナイフで取り出すみたいだけど、いつもシートを敷いている。すこし皺が目立つのが気になるけどまあ良しとする。
仕上げをしていきます
余った生クリームでデコレーション。シンプルに丸絞り型で。生クリームを絞ったら柚子のゼストとピスタチオを少々。仕上げに粉糖。
出来上がりました
ちょっと待って……。これは美しいな……。自分で言うのなんだが柚子ゼスト超美しいやん。なにこの儚げな雰囲気。
お皿はKATAKUTANIというブランドのもの。友人夫婦からいただいた、最近お気に入りのお皿である。
は〜〜〜。顔面がいい。ことおやつに関しては面食いなわたし。
ナイフが熱いうちに行け
鉄は熱いうちに打てみたいなフレーズになったな。チーズケーキは熱いナイフで綺麗に切れるケーキ第一位である。熱々であればあるほど、ナイフの重みだけでスッと切れる。
家族全員追い生クリーム
生クリーム生クリームしてるが、チーズとの相性が良くてな〜んか食べられちゃうんだよね。うん不思議。イエスカロリー。
生地に入れた果汁と皮のすりおろし、ほんのり効いててさっぱりした味になっていて良かった。やっぱりチーズと柑橘は相性いいね。レアチーズでも作ってみたいなあ。
にしても、いつにも増して紅茶が進むくんな一品でした。
寒い寒い冬の日のこと
ケーキを切り分けたとき、ふと柚子の香りがたって気持ちが良かった。この香りが邪気を払うとのことで、柚子湯に入ると身を清められると言われている。
子どものころのことを思い出す。昔から冬になると、とある日に「なんか今日風呂に柚子浮いてんな……?」ということがあったが、今思えばあれがおそらく冬至だったのだろう。大人になってからそういう暦の行事や節句の意味を知って、小さき人たちに伝えていきたいなと思うようになった。
そんな良い香りに包まれながら、今日も寒い夜を越していこうね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?