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月を見上げる、スコーン想ふ

今年の十五夜は9月21日なので、またもや平日だ。ああ、1年前も平日だったよなと、ふと去年のお月見のことを思い出す。私は十五夜の日、お団子ではなくなぜかスコーンを食べていた。


まあるくて美味しい満月🌕

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まるさんかくしかく、いろんな形のスコーンがあるけど私はまあるいのが好き。スコーンと言えば菊型か丸型で焼くことがほとんどだ。

淹れたての紅茶と焼きたてスコーン、そしてジャム。クリームがあればなおよし。アフタヌーンティーよりシンプルなおやつ、それがクリームティーだ。


十五夜のおやつを作ろう

十五夜はいつも収穫祭の意味も込めて、里芋の形のお団子や、秋の実りのくだものなどをお供えする風習がある。

秋の実り……ぶどうは果樹園で今どんどん収穫されてる、りんごは少し早い、この時期大好きな果物と言えば。

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そう、愛知県といえば無花果!

これは朝イチ決めたJAの売り場。愛知県は隠れた生産一位が多い。大葉にうずら卵、食用菊など。キャベツは群馬と毎年一位争いの死戦を繰り広げている。まあそんな話は置いといて、無花果もそのひとつで、主に三河と尾張で生産が盛んに行われている。

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愛知県産いちじくをゲット。この子たちを使ってスコーンのお供を仕込むとしよう。

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にしてもいい色だなあ。皮がしっかり深い紫色に染まってたので中もいい感じに熟してる!


ぐつぐつ

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まずはスコーンのお供となる無花果のジャムを作ろう。昔職場のおばあちゃんから無花果ジャムとクラッカーのおやつセットをもらったことがあってから「美味しかったなあ……私も作ってみたいなあ……」と何度も思っていた。何年越しかに叶った無花果を煮込むイベント。にしてもジャムにクラッカーまでつけてくるんだから、今思うとめちゃくちゃ甘やかされてたな。

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砂糖はいろんなレシピ見てみたけど、けっこう少なめだな。4割〜2.5割のものまで色々あったけど、今回は3割でいこう。すっきりした甘さにしたいので白ワインも少し。入れ忘れたけどレモン果汁入れても良かったかも。覚書しとこ。

無花果 正味300g
砂糖 100g
白ワイン 30ml
レモン果汁 10ml
ペクチン 1g

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お砂糖まぶして少し置くと果肉から水が出てくる。このまま火にかけていくよ。ぶわっと広がる無花果の甘い香りがたまらない。無花果の香水あったらいいのになあ。

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20分ほどあくとりしながら煮詰めて、ペクチンちょいっと入れたら瓶詰め。いちじく4つで瓶2つぶんできた。

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透き通った朱色が綺麗だなあ。わたしは果肉がちょっと残ってるくらいのジャムが好き。


完成

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ほんといい色〜!ちょうど桃ジャム食べ終わりそうなところだったのでまたジャムの在庫できて嬉しいな。冷蔵庫に瓶が並ぶのって地味に楽しい。


お月様を焼きましょう

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主役を作ろう。発酵バターのいい香りを楽しみながら手でスリスリしてきます。私のnoteではサブラージュのことは「手でスリスリ法」、クレメのことを「バター常温に戻す法」と呼びます。みなさん、この専門的じゃない方に慣れてください。ちなみに最近この配合で焼いてる。

春よ来い 150g
BP 大さじ1/2
バター 50g
ヨーグルト 40g
全卵 1/2個分
グラニュー糖 20g

卵は卵黄半分とっといて、牛乳を数滴加えたものを塗り玉で使っている。

色々試したけど、材料はこの組み合わせが今んとこ一番好き。まあこれからも色んなレシピに手を出すけどね。

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よし、ええ感じ。冷蔵庫から出したヨーグルトと卵と砂糖混ぜたやつを加えスケッパーで手早くまとめていく。まだまとまってないかなーくらいで台に出して、2回折り込みしたら型抜き。寝かせず焼けるので平日夜でもギリ作れるのがスコーンのいいところ。

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お気に入りの菊型ちょうど8個分になる。奥が一番生地。塗り玉はてかてかたっぷりしていきますよ。

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オーブンは190℃に余熱しといて180℃で30分焼成。途中で鉄板ごと反転させる。

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高さも出てていい焼き上がり。二番生地、見事に腹割れのちの崩壊を起こしているな。まあ、これもまたスコーンの風情だと最近は思っている。味はサクサクで美味しいからね。


完成、スコーンを積む

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経験とスコーンは積み上げるものである。何を言っとるんだ私は。

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適当に積み上げる感じが好き。昼過ぎのスコーンって最高に平和の象徴だな。ノーベル平和賞だわ。何を言っとるん(以下略)。


邂逅

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夜空色のオーバルプレートにまあるいスコーンをみっつほど。ジャムとバターも用意します。スコーンは焼き立てが一番なので、ついついたくさん食べちゃう。

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無花果ジャムとバターでいただきます!

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は〜〜〜、美味しい!!スコーンザクザクに焼けてて美味しい。そして旬の無花果、ジャムにしても全く風味が損なわれてない、優秀。ちょっと塩っけのあるバターとちょうど合うね。



去年のこと

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何で去年のお月見はスコーンを食べたんだっけと考える。たぶん、お団子を買ってなくて、平日夜になんとなく作れたのがスコーンだったんだろうな。丸くて美味しいお月様、私の大好きなおやつだ。スコーンは冷凍しといたので、今年も十五夜の日の夜にいただくとしよう。

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夏が過ぎて、秋が旬の果物がどんどん出てくる季節になった。ちょっと時間に余裕がある時に、自分へのご褒美として好きなくだものを瓶詰めしておき、ハレの日にいただく。私なりの楽しみ方だ。


お月見はクリームティーで

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旬の果物のジャムと、温かくて美味しいお月様を、夜空色のお皿に乗せていただく。お家でのお月見時間、こんな風に小さな楽しさを添えて過ごしていきたいね。

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