宮崎駿の描く壮大な鳥ファンタジー

公開前なんの情報もなく、分かっているのは鳥1匹が描かれたイラスト1枚という何も内容が分からないまま見に行ったジブリ最新作。

朝イチで見に行ってきた感想

駿〜〜〜これが作りたかったんか?!

ちゃんと、ファンタジーでした。
そして、あのイラストの鳥もでてきた!!!

ここからネタバレありきの感想です。

物語のあらすじは、戦時中の日本が舞台で主人公は10~12歳くらいの少年。冒頭大きな鐘の音が鳴り響き、少年の母親が火事で亡くなった所から始まります。その後、少年は住んでいた東京から田舎町に移り住みます。そこでは後妻である母親の妹夏子がおり、のぞき屋のアオサギ、と呼ばれる鳥と出会います。新しい家はとにかくデカく広い屋敷で、その屋敷の裏山にはこれまたデカくて高い塔がありました。少年はアオサギに何度も絡まれるようになり、どうやらそれは不思議な塔に関係するようで…。

と、最初戦時中の描写にもしかして火垂るの墓路線か?!と身構えたら、田舎に引っ越してアオサギにとにかく絡まれる少年になんかこれはファンタジーっぽいぞ?!と安心した序盤。

特に後妻に屋敷を案内されてる所で、父親の荷物に群がるタヌキみたいな軍団に少年と同じく目をこらしたら、ただのちっちゃなババア7人衆だった時の安心感。

ジブリ映画でお馴染みのしわくちゃな顔にデカくて離れた目のとにかく賑やかなババア7人集に、これは千と千尋の神隠し路線のファンタジーかな!と胸をなでおろした。

正直、待望の宮崎駿の最新作みにいって、タイトル通り辛くて説教臭い映画だったら途中で帰ろうと思っていた。(冒険活劇となってたけど、それも半信半疑だった)

ただ、物語が起承転結あるとしたら起の部分が長すぎてファンタジー来るか?と期待しているのに、なかなか物語が進まなくてヤキモキした。

アオサギ、喋んの?!となったら、あれこの声は木村拓哉じゃね?と驚いて、母親を火事でなくした少年のトラウマと後妻とのなんとも言えない関係に悩んでる部分が長くちょっと子どもが見るには辛いかな、と思う事もあった。

が、冒険活劇と確かに言われていた通り夏子が居なくなった所から物語は進みが良くなり、ファンタジーの色が濃くなります。

そこからずっと、鳥!!鳥!!鳥!!!と、なんか可愛いホワホワした生き物が出てきて、ラスボスの大叔父が登場という怒涛の展開。

ジブリ作品には明確な悪役が出てこないが、この君たちはどう生きるかも例外ではなく「本を読みすぎておかしくなった」大叔父は、積み木を積み長い間世界を守っていただけで、悪人では無い。

勧善懲悪とはまた違うけれど、少年は不思議な塔の中で様々な人と出会いながら冒険し、アオサギとの友情、母との再会を通して成長していく。

ヒロインも出てくるけど、少年がひたすら鳥と戦って鳥と友情を育んで、という千と千尋の神隠しの男の子バージョンという内容だった。

面白かったし、私は好きな内容ではあるけど序盤の現実パートが子供ウケにはどうなんだろう?と悩む所だった。

情報規制したは言いものの、朝イチの客入りが私が見た映画館では6割位だったのでやっぱりちゃんと宣伝はした方が良かったんじゃねえかと思うよ!!!!

鳥が包丁持って主人公追いかけ回すとことかさ!!!!ワラワラが飛ぶところとか!!!魅力をアピールしないのは機会損失だったと思うぞ!!!


まあ、感想というか所感はこんなもんでした。
リピートはちょっと悩んでます。
でも、夏休み映画としてはハズレでは無いので見てみて損は無いと思う。

主題歌は、米津玄師です!!!(知ってた)

エンドロールでみた協力会社がお馴染みの、カラーだとかufoの名前がありテンションが上がった。

あと、滝沢カレンの名前があったけど、誰役だったんだ?!



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