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『もののけ祭りのようかい屋台』④完結〜暗黒労働おとぎ話〜

【まともな にんげんの屋台のはなし】

いっしゅん法師はにんげんのお祭りの、ちゃんとしたにんげんの屋台でもたくさん働いたことがあります。

にんげんのお祭りでは、自分のお店を持っているプロの料理人が、衛生と安全に気をつけて、おいしい食べ物を売っています。

お店をもっていなくても、水道も調理台もついているキッチンカーという車を所有していて、日頃から商売をしているところが多いです。

あたりまえのことですが、食べ物には土が入ったりしないように気をつけています。

野菜はちゃんと洗います。

肉は腐らないように、しっかり保冷しています。

一緒にはたらく人をどなったり、なぐったり蹴ったりして、おどすなんてしません。

給料を払わないこともありません。

なので、同じ屋台でも、にんげんの屋台では安心して働けました。

また、いっしょに仕事をしたくなります。


にんげんのお祭りともののけのお祭りに、なんでそんなに違いがあるのかというと、「お祭りの運営団体」の質や考えに、大きな違いがあるようでした。

運営団体がしっかりしていると、保健所や消防の人も、ちゃんと仕事をするのでした。

「お祭りの運営団体」が、もののけでもなんでもお祭りに参加させてしまうと、とりかえしのつかない大変なことが起きたりします。

   食 中 毒

  爆 発 事 故

     火 事

もののけ祭りでは今までいくたびも、このような惨事が起きてきました。

ようかい屋台も、にんげん社会とつながりがあるにはあるのですが、つながっている先が、どんなにんげん達かというと、外道・極道という、ふつうではない世界の人達で、それが『フロント企業』という”化けの皮”をかぶって、『食のお祭り』に参加していたりするものですから、ふつうの人には見分けがつきづらいのです。


どうしたら、こんな危険なもののけ祭りはなくなるのでしょうか?

①衛生や安全をなおざりにしたお祭りを野放しにしていてはいけません。取り締まりをきびしくして、保健所や消防の人達にも、しっかりと仕事をしてもらわなくてはいけません。

そうしないと、安全で、おいしい食べ物屋台でお祭りをもりあげている、ちゃんとしたにんげんの屋台の人達も、めいわくすることになってしまいます。

②お祭りの運営団体や自治体、それから派遣会社は、反社や半グレと取引をしないように、事前にチェックをすべきです。

自治体は、信頼のおける業者にだけ出店をゆるしましょう。いかにも、その筋の人が店をやってたりするお祭りがありますが、わけのわからない、ガラの悪いよそ者にお店をやらせるメリットがわかりません。

また、派遣スタッフがだまされて派遣された先で、ヤクザな店長に腕を焼かれそうになったこともあります。
正気の沙汰ではありません。
(しかし、どうもあの人材派遣会社自体も、反社な気がします・・・)

③被害が出たら訴えよう

安倍川花火冷やしキュウリ食中毒訴訟
「花火大会で冷やしきゅうりを食した原告らが、O-157 に感染し集団食中毒が発生したことにつき、製造物責任 ないし不法行為責任に基づき、露天商に対し損害賠償を 求め認められた事例。
静岡地裁は3月11日、市などの責任は認めなかったが、露天商に対し、1167万円の賠償を命じた」

https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202304_12.pdf


屋台で買い物をするときに気をつけるポイント

・売っている人のガラが悪い
・売っている人が汚い
・屋台の中が汚い

を、注意して見るだけで、ハズレをひく確率は、ぐーんと下がります。

「怖い人が汚い店で売っていたら買わない」に、こしたことはありません。

儲けさせないのが一番です。


怖いものをたくさん見聞きした いっしゅん法師は、それからというもの、お祭りの時は、外で焼き鳥やもつ鍋やポテトなどのお惣菜を売っている、コンビニやスーパーのテントで買って、お祭り気分を楽しむようになりましたとさ。

おしまい

不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。