見出し画像

またね

忘れたくない日が増えた。
今のうちに、noteに残そう。

すごく久しぶりの人たちに会った。
バイト先が、今月いっぱいで閉店することが
決まり、それを聞きつけた卒業した先輩達が
ご飯を食べに来てくれた。

半年ぶり。
もう会わないかも、とも思っていたくらいなので
思っていたより早い再会だったし、
久しぶりに会った感じも全然なかったけれど、
私は飛び跳ねそうなくらい嬉しかった。
いや、終始飛び跳ねてたと思う。

私にとって彼らは、お兄ちゃんみたいな感じで、
5つも離れているのに生意気な私を、
おもしろい、と寛大に受け入れてくれる。
出会った1年目はさほど仲良くもなく、
こんなに仲良くなったのはいつからだろう。
思い出せないけど、出会って2年目、
彼らが卒業する年だったのは確かだ。

ほんとうにお兄ちゃんなので、
共に過ごした短い時間の中でも、
やりたいと言ったことは、大抵やってくれた。
河川敷でBBQして昼下がりのビールに感動したし
みんなでコテージに行ってキャンプをした。
特に卒業前の1.2ヶ月は週一で遊んでたな。

画像1

彼らとの飲み会は絶対朝までで、
必ず誰かの家で雑魚寝をして、
あいつのイビキやばいねって笑ったり、
昼前に起きて二日酔いのまま、
つけ麺を食べに行ったり、だらしないけど、
それが私たちの、いつものコースだった。
今は"いつも"ではなくなったそんな日々が、
彼らに会った途端、戻ってきたみたいで、
あぁ、もう今日が終わらなければ良いのに、
と何度も何度も思った。

あの頃と一切変わらず、
彼氏できた?良い人は?って聞いてきた彼らに、
彼氏ができたと嘘をついたら
みんな体を起こして立ち上がって驚いていた。
嘘だと笑うと少し拗ねた彼らは、いつも、
幸せになってほしい、と言ってくれる。
これ、絶対やってやろうと思ってたんだよな。

画像2

だけど彼らは、意外とドライだ。
卒業の時のお別れも、今回も、
こちらはずっと寂しくて別れ難いのに、
私たちとの別れを惜しむ様子も一切なく、
じゃ、と手を挙げて去っていく。

どこまでも彼らは変わってなかった。
大切にしてくれるし、大切にしたいと思う。
だけどこのバイト先が無くなると、
私達は、会う機会もほぼ無くなるだろう。
彼らは帰る場所がなくなったのだから、
もうこの街に帰ることも無いかもしれない。
彼らだけでなく、大好きな現役の仲間達も。
もう遊んだり飲みにいくことも無くなるのかな。
そう考えると、寂しくてたまらないし、
こんな気持ちになれる仲間に出会えて、
ほんとにいいバイト先に巡り会えたと思う。

次が何年先でもいい。
私がこの街を去った後でもいい。
必ずまた会いたい。
お兄ちゃん達にも仲間にも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?