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ひとり旅日記スロベニアとクロアチアへ23日目:フライトキャンセルで延泊→最後の夜に停電した部屋…

2019年1/17ドブロブニク④

目覚ましをセットした時間前に起きた。6:30am。旅行会社からメール来てた。「何度か電話したんですが繋がらなかった云々」馬鹿野郎💢繋がらなかったら、別の手段で繋がれる方法考えろ💢💢クソH◯S!メールするって考えに至らなかったのか?フラキャンなんてただ事でない事は、いかなる手段使ってでも連絡しろォォォ(叫)💢💢💢

メールには2つに提案があった。
①フライトは早まるが、予定通り帰れる→ザグレブのクソちっさい空港でイスタンブール行きを長時間待つ。
②1日遅い帰国。朝8時のフライトで、イスタンブールで12時間乗り継ぎ待ち。

どうする?自分。どうしたい??

ドブロブニクでやり残した事。
1.スルジ山登山
2.生牡蠣食べる
3.可能ならトリュフパスタ食べたい

ダメだ3つやり残した事がある。2と3はともかく、1は間違いなく後悔する。提示プラン①の場合、駆け足登山できるのか?嫌だ!時間気にしながら登山するなんて。②は何も問題ないだろ?帰国後すぐに仕事があるワケじゃないし。②で回答した。併せて、②の場合はドブロブニク延泊分は保険対応可能かも問合せた。これらの回答来るまで登山できない。とりあえず朝食だ。おとんにメールして、旅行会社に電話で回答を催促してくれる様依頼した。

2時間後にやっと回答が来た。フラキャン証明書と新しいEチケの添付と、保険対応の件。安心した。あとは宿のオーナーにこの事伝えないと。延泊分の支払いのレシートを旅行会社に提出するから、今日18時頃このアパートに来てもらえないかメールしたら、すぐに返信が来た。「フラキャンと聞いたけど、大丈夫?宿代は良いわ。もう1泊OKよ!」はぁぁ。有難う。

よし。全て整った。市バス3番で登山口まで行けるハズ。9時過ぎに宿を出た。9:15amに市バス3番が来た。バス路線図に手書きでSrd Mountain と書いたのをドライバーに見せたら、「OK」と。ヨカッタ。どこが入口なんだろう?と車窓を見てたら、ドライバーが「ここが入口だよ!」と教えてくれて、その先のバス停で降りた。

登山開始@9:30。昨日の修行コトル城壁裏ルートに比べたら、ちゃんとわかりやすい整備された登山道だったし、手を使ってよじ登る場面もなかった。余裕。昨日城壁の階段下りながら懸念してた筋肉痛は、腹筋のみ。後から来た欧米系の女性が自分を抜いて行く。風もなく、寒くもなく、登山日和だった。ダウンコートは暑過ぎたから脱いで畳んでリュックにしまった。

日差しが眩しくて、暑い。少しずつ登って行くと、旧市街が右側に見えて来た。旧市街に太陽が充分に当たってないから、暗め。写真撮るよりも、登山しながら、立ち止まってはこの景色を楽しむ。アドリア海の青さをバスの車窓から何度も眺めてたな…。と思い返しながら登って行く。ゆっくり歩きながら、45分かかっててっぺん到着。やっぱレベル的に昨日の方がハードだった。自分の数少ない登山経験で言えば、コトル裏ルートは富士山の次くらいにハードだった。

てっぺんに着いたら、雲が出てきて風も吹き始めた。寒い…。温度差激しいわ。汗が冷えないようにダウンを着込んだ。完全防寒復活。スルジ山登るロープウェイ。往復3000円。高いから出ません!帰りは車道を下ろう。現地在住者のブログだと、この道を少し下ると旧市街が綺麗に撮れる写真ポイントがあるとの事。最後の最後まで変態的に色んな角度からアドリア海の真珠を見たい(それにしてもこのキャッチフレーズ、誰が付けたんだろ?本当にそうだと思う)。車道から岩場(ここも突風吹いて滑落したらアウトだね)を少し入った所で写真撮る。後にも先にも歩いてる人は自分以外いない。

民家が見え出した所でバスが来た。え?ここまでバス来るの?路線図とここの地名を確認すると、市バス17番だった。バスがクラクション鳴らした。きっと自分に「発車時間だぞ!」と伝えたかったのかも。でも自分は「旧市街」と書かれた標識を見つけたから、このまま徒歩で行こう。ってか、この情報は色々調べた中で出て来なかったよなぁ。行きとは違う道だろうし。行きの登山口は坂だったけど、こっちは階段。下りていくと、旧市街が正面に見えて来た。この道、サイコー!アドリア海の真珠を眺めながらというか、目に焼き付けながら一段ずつ階段を下りて行く。

道路が見えてきたが、その先にはさらに階段がある。階段を下りて行くと道路の下をくぐる感じのトンネル。壁には旧市街への矢印もあった。ずっとずっと下りて行くと、このままビーチに行けるんじゃん?とまだまだ続く階段を下りに下りた。左膝が軽く痛み出した(苦笑)。旅は本当に動けるうちじゃないとムリだと、今回も身をもってそう強く思ったし、こんな修行じみた旅はいつまでできるんだろう?とも思った。いつか。その時が来るまで旅は取っておけない。ヒラメいたその時が、自分がそこを旅する時だから。

そんな事を思いながら、ビーチに到着。砂浜じゃないんだ。そして波が荒々しい。いつも海を見下ろす様にバスに乗ってたから、近づくとけっこう波が荒いという事を知った。でも、色は透明でこういう瓶の色したお酒、免税店に売ってるよな…とか思った。写真ではどうにもこの色を撮れないから諦めた。ミュージアムパスが使える所にも着いたが、開いてない。仕方ない。窓の外からの鑑賞で。旧市街も見えて来た。このパスだと、考古学博物館は城壁の外にあるっぽいけど、どこだろう?たまたま開いてたお店に入って店員に聞くと、客のおじさんが「どれどれ」と言いつつ、「字が小さくて、見えづらいなァ」と言いつつ、「城壁のあの門をくぐったら右。看板あるから」と教えてくれた。ありがとうございます。

博物館でパスを見せて、荷物チェックを受けて入場。地震で崩れて、今はもうないという教会群の一部が展示されてた。1600年代の地震は相当大きかったんだ。そう思うとともに、その地震から400年経ってまた地震が来たら、やっぱり大きい地震なのかな?とも思った。

いい加減腹減った。もう13時。今日はサンドイッチ弁当パス。明日空港で食べる用に回した。空腹の限界過ぎて、メニュー見て、トリュフパスタが有った所に入った。112クーナ。2000円ね…。で、出てきたトリュフは確かにデカかったが、瓶詰めかなんかのやつで、風味が失われた酸っぱい別物だった…。見た目はトリュフだったけど。こんなんに2000円…。ガッカリ。

店を出て、予めピックアップしといた6軒の生牡蠣を出すレストランを探す。って、全部閉まってるよ…。ガイドブックの冬でも開いてる様な書き方してる所すら閉まってた。生牡蠣…。通りすがりの6軒のリストに入ってない店にメニューに生牡蠣6個98クーナとあった。店頭にいたお姉さんに「これありますか?」と尋ねると、「シーズンじゃないからないわ。どのお店も出してないわ。信じて」信じてって…。マジか!そこまで言うならそうなんだろう。ハイ。この旅でやり残した事。生牡蠣を食べる事。ガイドブックの写真の平べったい生牡蠣って、どんな味なんだろ?この種類の牡蠣食べた事ないから、本当に悔やまれる。でも、「牡蠣って、冬がシーズンじゃないですか?」と聞くと、「ここの牡蠣は夏よ。今は時期じゃないから身体に毒」と言う。ホントに?

仕方ない。ミュージアムパスが使える最後のひとつ。自然博物館に行った。アドリア海の平均の深さは800mで、南に行くほど深くなる。というのは面白い情報だった。世界一深いのはマリアナ海溝15000m。ケタ違くね?

旧市街での最後の用事は郵便局に行って、モスタルの部屋の鍵の返却。あの日テーブルに置き手紙と一緒に置いといたのに、アパート着いて鍵開けようとしたら、なぜか肩下げカバンから鍵が出てきたんだよね…。たぶん台湾の3人組の誰かが室内の机に置いといたのを、自分がその机で荷物整理して無意識に鍵をカバンに入れてしまったとしか考えらんないんだよな…。ホント、ダサイわ。自分。住所は書けるけど、「ボスニア・ヘルツェゴビナ」を綴れないと訴えると、郵便局のお姉さんが封筒に宛先書いてくれた。封筒と送料で9クーナ。安ッ!日本から送るハメにならなくて良かった。

さぁ。やるべき事はやった。もう心残りはない。明るいうちにバスに乗って旧市街を後にした。バスターミナルに着いて、明日の空港行きシャトルバスの時刻チェック。5:10amが始発。ってか、フライトは6:40だけど、間に合うの?サイアク空港泊か?色々考えた。とりあえずサイアクの事態も考えて、シャワー浴びよう。と、いつも通りに電気使ってたのに、なぜか全裸でシャワーを浴びようとした瞬間に突然ブレーカーが落ちた。マズイ!タンクのお湯が冷える前にシャワー浴びないと。持ってきたLEDライトの光でシャワーを浴びて、着替えて、オーナーに連絡せねば!って、wifiも切断されてて使えず。かなりマズイ…。

アパートの隣人に助けを求めた。ピンポーン。ハロー!中から出てきた若奥さんがエーゴ話せた。部屋の状況をわかってくれて、オーナーに電話してくれた。30分後、オーナーの家族らしき3人がやって来た。ブレーカー落ちただけじゃないのかな…。と思いつつ、去年もラヴェンナで停電事件あった事を思い出した。ハシゴを持って、3人は下に下りて行った。はぁ。お湯があれば食べられる最後のベトナムインスタントフォーが食べらんないとなると、夕飯は冷蔵庫に生ハムしかないぞ?

18時頃別の2人組(プロの電気屋さんっぽい)が来たらすぐに電気点いた。家族らしき3人の中に小さい男の子がいたから、サンキュースナックを渡した。本当にありがとうございます。3人は隣人にも声を掛けてた。「直ったから帰る」の挨拶かな。男の子は隣人みんなに頭を撫でられて可愛がられてた。ごめんね。夕方に電気点かない騒動になってしまって。

自分の旅って、なんでこうもダサイんだろ(苦笑)。電気が点いて、ほっとした。電気コンロも使えるから、じゃがいももふかせる。何より、洗った靴下も乾かせる。オーナーに電気点いた旨と、可能なら明日朝早いフライトだからタクシーで空港まで行くとすると、いくらか教えて欲しいとメールした。なかなか返事来ないから、バスターミナルに再度確認しに行った。「明日6:40amのフライトですけど、5:10amのシャトルバスで間に合うんですか?」「心配するな。5:40には着くから、空港でコーヒーだって飲めるぞ」「安心しました。ありがとう」バスチケ購入。

宿に戻ったら、オーナーからメールが来てた。「タクシーは225クーナだけど、どうする?」「今バスターミナルで確認したら、シャトルバスで間に合うと分かったから、タクシーは大丈夫です。ありがとう」と返信した。サイアク今日の最終シャトルバスで空港1泊にならずに済んで安心した。ベトナムフォーの残ったネギとにんにくを全てブッ込んで、生ハムとじゃがいも食べて、22時に就寝。


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